個人的には、品質マネジメントシステム(ISO9001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

ISO9002が規格としてあった大昔は、サービス業においては、「設計開発のないISO9002」を選択する組織ばかりでした。

ISO9001になってからもしばらくは、「適用除外(適用不可能)」ばかり。

最近では、「サービス業における設計・開発」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。

今回は、「物品賃貸業(産業機械リース)」についての「製品・サービスにおける設計・開発」の事例を挙げてみたいと思います。

 

「物品賃貸業(産業機械リース)」における「製品及びサービスの設計・開発」の10個の事例を以下に示します。

 

◆リースプランの設計:

企業のニーズに応じた多様なリースプランを設計します。

これには長期リース、短期リース、フレキシブルなリースオプションが含まれます。

 

◆独自の産業機械の開発:

特定の産業や顧客ニーズに応じた特別な機能を備えた産業機械を開発します。

 

◆メンテナンスサービスの開発:

リースした産業機械の維持・修理を行うためのメンテナンスサービスを設計します。

これには定期的な検査や緊急修理が含まれます。

 

◆顧客サポートシステムの開発:

顧客の問い合わせや問題を迅速に解決するためのサポートシステムを開発します。

これには電話サポート、オンラインチャット、メールサポートなどが含まれます。

 

◆デジタルプラットフォームの開発:

オンラインでリース申し込みをしたり、産業機械の状態をリアルタイムで確認したりするためのデジタルプラットフォームを開発します。

 

◆安全対策の開発:

リースした産業機械の安全な使用を確保するための対策を開発します。

これには安全装置の取り付け、安全教育の提供、事故時の対応プロトコルなどが含まれます。

 

◆環境に優しい取り組み:

環境に配慮した製品選択や、リース終了後の機械のリサイクルなど、環境に優しい取り組みを行います。

 

◆財務サービスの設計:

顧客がリース料を適切に管理できるように、分割払いオプションやリース料の自動引き落としなどの財務サービスを設計します。

 

◆機械操作の教育・研修サービスの開発:

顧客がリースした産業機械を効率的かつ安全に操作できるよう、操作の研修や教育プログラムを設計・提供します。

 

◆カスタマイズサービスの開発:

特定の業界や顧客のニーズに対応するために、リースする機械のカスタマイズサービスを開発します。

これには特定の添付品の提供、機械の設定変更、特定の仕様に合わせた調整などが含まれます。

 

これらの事例は、物品賃貸業(産業機械リース)における「製品及びサービスの設計・開発」の一部を示しており、ISO9001の要求事項に従って品質管理が行われることが重要です。

 

以上が「物品賃貸業(産業機械リース)」に関する「製品・サービスの設計・開発」の事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ860号より)
 

 

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