個人的には、環境マネジメントシステム(ISO14001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

大昔は、サービス業における環境側面は、いわゆる事務所で生じる「紙ゴミ電気」系ばかり。

最近では、「環境側面」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。今回は、「造園サービス」について、環境側面(できるだけ業種固有のもの)や法規制の事例を挙げてみたいと思います。

 

《造園サービスにおける環境側面の事例》

・除草剤や肥料の使用による地下水への汚染

・樹木の伐採による生物多様性の影響

・ガーデンウェアやツールの製造と廃棄による環境影響

・排気ガスを出す造園用具の使用による大気汚染

・用水量の増加による水資源への影響

・有害な雑草や害虫を駆除するための化学物質の使用

・植物や材料の不適切な廃棄による廃棄物の増加

・騒音(例えば、騒音を出す重機の使用)

・石油製品(ガソリン、潤滑油など)の使用による土壌汚染

・作業中のエネルギー消費(重機や機器の使用)

・土壌の撹乱とそれによる土壌の侵食

・伐採や植栽による風景の変化

・保護された生息地の破壊

・生育媒体(土、マルチ、砂利など)の採掘と運搬に伴う環境影響

・灌漑システムからの電力消費

 

《有益な環境側面の事例》

・エコフレンドリーな製品(例えば、有機肥料や自然な害虫駆除方法)の使用

・再利用可能な資材の使用(例えば、リサイクル可能なプラスチック、木材など)

・エネルギー効率の良い機器(電動工具など)の使用

・作業エリアでの生物多様性の増加(例えば、野生生物の生息地を確保するための計画)

・土壌の健康と生態系の回復を支援する植物の選択と配置

 

《造園サービスに関連する法規制の事例》

・雑草駆除法や害虫駆除法などの農薬の使用に関する規制の遵守

・森林法やその他の規制に基づく適切な樹木の伐採

・都市計画法や景観法等に基づく地域の規制や指導に対する適応

・労働基準法や労働安全衛生法に基づく作業員の安全対策の徹底

・廃棄物処理法などの廃棄物処理に関する法律の遵守

 

《造園サービスの緊急事態の事例》

◆農薬や化学製品の流出・漏出時の緊急対応手順

(例:流出・漏出地点の特定、封じ込め、適切な処理)

◆自然災害(台風、洪水、地震など)による被害時の緊急対応手順

(例:安全確認、危険な樹木の剪定や撤去)

◆機器や設備の故障時の緊急対応手順

(例:故障箇所の特定、修理または交換)

◆火災発生時の緊急対応手順

(例:消火設備の使用、消防署への報告)

◆作業員の労働災害時の緊急対応手順

(例:救急処置、医療機関への搬送、労働災害の報告と原因分析)。

 

これらの緊急事態の想定と対応手順を整備することで、造園サービスにおいてもリスク軽減や事故防止に取り組むことが可能です。これらの対策は、関連法規の遵守やISO14001の要求事項にも対応する形で実施されることが望ましいです。

 

以上が「造園サービス」に関する「環境側面や緊急事態、法規制等」の事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ858号より)

 

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