2024年1月8日は、成人年齢が18歳に引き下げられてから2回目の成人の日です。

しかし、多くの自治体では、成人式の対象年齢を20歳のままにしているそうです。

その理由について、1月8日付の毎日新聞の記事を以下に要約します。

 

《記事の要約》

2024年1月8日は、成人年齢が18歳に引き下げられてから2回目の成人の日ですが、多くの自治体は成人式の対象年齢を20歳のままにしています。

一部の自治体は18歳を対象として成人式を開催したものの、参加者からは「実感がない」「お酒が飲めない」といった不満が寄せられ、結局対象年齢を20歳に戻す動きが見られます。

例えば、大分県国東市や北海道別海町は、アンケート結果を受けて20歳に対象年齢を戻しました。

 

三重県伊賀市と宮崎県美郷町は、18歳の成人式を継続していますが、こちらは時期をゴールデンウィークやお盆に設定し、学業や就職活動に配慮しています。

伊賀市のアンケートでは、18歳での成人式に対する反対意見もありますが、市は民法上の成人年齢を重視する姿勢を示しています。

 

成人の日は国民の祝日として定められており、成人式の開催方法は各自治体が判断します。

多くの自治体が20歳で成人式を行うのは、新成人たちが同窓会の機会として利用することもあるためです。

法務省のアンケートでは、成人式の年齢を20歳または21歳とする理由として、受験との重なりや対象者が集まりやすいこと、希望者が多かったことが挙げられています。2024年の新成人の人口は約106万人で、過去最低を更新しています。

(要約、ここまで)

 

つまり、まとめると、

・成人式を18歳の1月に開催すると、受験生が多く出席者が少ない

・18歳、19歳からは「飲酒ができる年齢で無く成人という実感が湧かない」という声が多い

・成人式は同窓会的な要素がある

・・・

といった理由で、成人式(成人のつどい)を従来通りの「20歳」にしている自治体が多いようです。

 

私自身は、当時の成人式が「1月15日」だったので、実家から離れた地方の大学生でしたので「正月に実家に帰ったのに、また、15日に帰るのは、お金がもったいない」との発想で、成人式には参加しませんでした。

年を重ねた今となっては、「交通費なんてたかがしれているから、成人式に出席しておけばよかったな」と思います。

要は、この「出席しておけばよかったな」の感覚は、後日参加した友人達から、中学の同級生の近況を知らされて、ひさびさに、みんなに会いたかったなぁ、と思ったからです。

つまり、「成人式」というイベントは、参加者にとって「大人の自覚を持つ」といった要素より、「同窓会的側面が強い」ので、「受験などの1月のライフイベントが忙しい18歳、19歳より20歳での開催の方が有効」だと思います。

 

成人年齢の引き下げの目的は、表向きには、「若者の自己決定権を尊重する」、「積極的な社会参加を促す」といったことなので、これは、各家庭や中学、高校教育で、しっかりと大人が「成人としての責任と自覚」を促せばよい話しなのでしょう。

したがって、自治体主催の「成人のつどい(成人式)」は、総合的に考えて、「20歳」での開催がの方が有効だし、今後もこの流れは変わらないと思います。

 

それにしても、1998年から「成人の日」が「1月の第2月曜」になりましたが、成人式自体は「1月第2日曜」に開催する自治体が多いようです。

成人式の翌日が休日の方が参加者が減らないための措置だと思いますが、そう考えると、成人の日を含めて「月曜日に移動した祝日」の意味合いは、今さらですが、本来の意味が徐々に薄れているなぁ、と思います。

 

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