2024年1月2、3日に開催された、第100回東京箱根間往復大学駅伝競走。

戦前の箱根駅伝の優勝予想は、2022年度の学生3大駅伝(出雲、全日本、箱根)を制し、2023年度も出雲、全日本と勝利し「史上初の2年連続3冠達成」を目指していた駒澤大学の圧勝との声が大きかったですが、蓋を開けてみれば、昨年の箱根3位、2023年度の全日本2位の青山学院大学が大会新記録のタイムで、2位駒澤大学に6分以上の差を付けての優勝で幕を閉じました。

 

2024年1月3日付のスポニチAnnexの報道によると、3区で「学生ナンバーワン」と言われる駒澤大学の佐藤圭汰選手(2年)を追い抜いた青山学院大学3年の太田蒼生選手(3年)が履いていたアディダス社のシューズが、太田選手にとって「どんぴしゃ」だったようです。

以下は、スポニチAnnexの報道の要約です。

《記事の要約》

アディダス社の新作ランニングシューズ「ADIZERO ADIOS PRO EVO1」が、2024年1月2日の第100回東京箱根間往復大学駅伝競走で注目を集めました。

このシューズを履いた青学大の太田蒼生選手は、3区で日本人歴代最速タイムを記録し、駒大の佐藤圭汰選手を追い抜きました。

太田選手はシューズの軽さと反発力を高く評価し、耐久性についても100キロまで大丈夫だと言われていることを明かしました。

 

「ADIZERO ADIOS PRO EVO1」はアディダス社が昨年投入した新作で、同社史上最軽量の138グラムを誇ります。

このシューズは、ベルリンマラソンでティギスト・アセファ選手が世界新記録を達成した際にも使用されました。

1足の価格は82,500円で、耐久距離はマラソン1回分を想定しており、生産数は限られています。

東京五輪女子マラソン金メダリストの意見も取り入れられています。

 

このシューズは、ナイキ社の厚底シューズ「アルファフライ3」が支配していた大学駅伝界に新たな競争をもたらすかもしれません。選手たちのパフォーマンスを向上させる革新的なシューズの登場に今後も注目が集まります。

(要約、ここまで)

 

ナイキ社が「厚底シューズ」を開発するまで、ランニングシューズが、「どれだけ薄くして、軽くするか」が設計のコンセプトでした。

しかし、厚底は、足のダメージを軽減し、後半の疲労を抑える効果と、つま先部分がかかと部分よりも薄くなっているため自然に前傾姿勢になりやすく、足を自然に前に踏み出しやすくして、速度を上げるという設計思想です。

5年ほど前までは、ほぼ「ナイキ一強」でしたが、いまでは、アディダス、アシックス、ミズノなど各シューズメーカーが、厚底シューズを開発しています。

 

冒頭の話題に戻りますが、今回、青山学院大学は、このアディダス社の「新兵器」を2区の黒田朝日選手、3区太田蒼生選手に投入したそうです。

シューズは、「王者駒澤大学の2区(鈴木芽吹選手)、3区(佐藤圭汰選手)にタイムで勝った」要因のひとつではありますが、トラックの競技会より、ハーフ距離のロードに集中して練習してきた、いわゆる「青山メソッド(原晋メソッド)」の勝利でしょう。

 

ちなみに、箱根3区の距離は、ハーフより約300m長いですが、太田選手のタイムは、59分47秒。

ハーフの日本最高タイムは、60分ジャスト(青山学院大学OBの小椋裕介選手)。

つまり、太田選手は、ハーフ日本記録より速いペースで、3区を走っています。
太田選手は、2月に開催される別府大分マラソンに出場するので、条件が揃えば、青山学院大学OBの吉田祐也選手が、2020年2月の別大で出した2時間8分30秒(当時学生歴代2位)の記録を更新するかもしれません。現役学生のフルマラソンチャレンジに注目したいです。

 

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