個人的には、品質マネジメントシステム(ISO9001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

ISO9002が規格としてあった大昔は、サービス業においては、「設計開発のないISO9002」を選択する組織ばかりでした。

ISO9001になってからもしばらくは、「適用除外(適用不可能)」ばかり。

最近では、「サービス業における設計・開発」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。

今回は、「造園サービス業」についての「製品・サービスにおける設計・開発」の事例を挙げてみたいと思います。

 

造園サービスにおける「製品及びサービスの設計・開発」の10個の事例を以下に示します。

 

◆造園デザインの開発:

顧客の要求に基づき、具体的な造園デザインを作成します。

これは、土地利用の計画、植物の選択、施設や道路の配置等を含みます。

 

◆環境に優しい造園方法の開発:

持続可能性を重視し、地元の生態系に配慮した造園方法を開発します。

これには、在来種の使用、自然資源の節約、生物多様性の保護などが含まれます。

 

◆顧客サービスの改善:

顧客の要求に対応するための対話やフィードバックの方法を開発します。

これには、問い合わせや苦情の処理、顧客満足度の評価などが含まれます。

 

◆新しい施設の設計・開発:

顧客の要求に基づいて、新しい施設(例えば、パティオ、パーゴラ、池など)の設計と施工を行います。

 

◆保守・メンテナンスサービスの開発:

造園後の保守・メンテナンスサービスを提供します。

これは、剪定、施肥、病害虫管理、季節の手入れなどを含みます。

 

◆ガーデン照明システムの設計・開発:

顧客の庭や造園地に照明を提供するための照明システムを設計・開発します。

 

◆灌漑システムの設計・開発:

植物の水分供給を確保するための灌漑(イライゲーション)システムを設計・開発します。

 

◆スケジューリングとプロジェクト管理:

効率的なサービス提供のためのスケジューリングとプロジェクト管理手法を開発します。

 

◆安全対策の開発:

作業員の安全と作業現場の安全を確保するための安全対策を開発します。

これには、安全装備の使用、危険防止の手順、緊急時の対応計画などが含まれます。

 

◆独自のサービスの開発:

競争力を保つため、企業は独自のサービスを開発します。

これには、特定のデザインスタイル、特殊な植物の取り扱い、特定の地域や環境に対応したサービスなどが含まれます。

 

これらの事例は、造園サービスにおける「製品及びサービスの設計・開発」の一部を示しており、ISO9001の要求事項に従って品質管理が行われることが重要です。

 

以上が「造園サービス」に関する「製品・サービスの設計・開発」の事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ858号より)

 

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