日本では、建設業における人手不足が加速しています。

以下に「建設業に従事する若者が減った理由」、「建設業に従事する若者が減ったことで生じる問題点」、「建設業における人手不足を解消するための方法」について、考察しました。

 

《建設業に従事する若者が減った理由》

a.労働環境の厳しさ:

建設業は肉体労働が多く、厳しい環境(暑さ、寒さ、高所作業など)が若者の志望を減らしています。

 

b.イメージの問題:

現代の若者には、建設業が技術的に進んでいるという認識が薄く、時代遅れや危険な仕事というイメージが強いです。

 

c.職業の多様化:

ITやサービス業など、他の職種が増えており、若者がより魅力を感じる業界へ流れています。

 

d.教育機関の減少:

専門的な技術を教える職業学校や技術学校の数が減少しており、建設業に進む機会が減っています。

 

e.経済的な魅力の欠如:

比較的低賃金で長時間の労働が要求されることもあり、経済的な魅力が薄いと感じる若者が多いです

 

《建設業に従事する若者が減ったことで生じる問題点》

a.スキル不足:

経験豊富な高齢労働者が退職し、若手のスキル不足が顕著になります。

 

b.工事の遅延:

人手不足により、建設プロジェクトの遅延が発生し、経済的な損失が増えます。

 

c.品質の低下:

経験と技術の不足が品質の低下を引き起こし、安全性が損なわれる可能性があります。

 

d.コストの増加:

労働力不足により労働コストが上昇し、建設コストが増加します。

 

e.インフラの老朽化:

新たな建設技術者の不足により、インフラの更新や維持管理が困難になります

 

《建設業における人手不足を解消するための方法》

a.技術の革新:

自動化やロボット工学を導入し、労働環境を改善します。

 

b.職業教育の強化:

職業学校や技術教育の機会を増やし、若者を育成します。

 

c.イメージ改善:

メディアや教育を通じて建設業の魅力をアピールし、若者の関心を引きます。

 

d.外国人労働者の活用:

適切なビザ制度と支援を通じて、外国人労働者の受け入れを拡大します。

 

e.労働条件の改善:

賃金の増加、労働時間の短縮、福利厚生の充実を図り、労働環境を改善します

 

私が訪問した建設施工会社の役員の方と話していたら、「今は、コンプライアンスの関係で、人手が足りなくても、建設現場で、気軽にアルバイトを雇えないことも人手不足の要因かも」という話しを聞きました。

 

要は、建設業法では社会保険、雇用保険の加入は許可要件になってるので、短期アルバイトとして、臨時で使うことができず、学生に「職業体験の場が提供できない」のだそうです。

確かに、私が学生時代の頃は、土木工学科卒で現場監督をしていた大学の先輩から、施工現場のアルバイトを依頼されて、手渡しでアルバイト代を受け取っていましたが、いまでは、こうしたこともやりにくいのでしょう。

建設業界の今後動向に注視したいと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ883号より)

 

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