2023年12月5日付の弁護士ドットコムニュースによると、“神社の「絵馬」にプライバシー保護の波”が来ているそうです。
《記事の概要》
神社の絵馬にプライバシー保護のためのシールを貼る動きが広まっています。
これは、絵馬に書かれた個人情報がネット上に公開され、トラブルにつながる懸念があるためです。
特に「縁切り神社」では、個人情報だけでなく、第三者や家族に関する情報も書かれることがあり、慎重な対応が求められます。
東京都板橋区の「縁切り榎」では、絵馬と一緒にシールが販売されており、訪れる人々がそれを利用しています。
ほとんどの絵馬にシールが貼られており、公道からでも絵馬を見ることはできますが、シールにより内容は読めません。この取り組みは新型コロナの前後から始まったとされています。
しかし、シールの外に攻撃的な言葉が書かれていることもあります。
一方で、栃木県足利市の「門田稲荷神社」では、絵馬にシールを貼る代わりに、重ね絵馬を使用しています。
これは、木製の絵馬にシールを貼ると、化学物質で文字がダメになり、神様に願いが届かないと考えられているためです。
このようなシールの使用は、個人情報を守りながら願いを伝えたいという人々のニーズに応えています。
絵馬に本名で書くことを望む人が一定数いるため、シールの使用が新たな参拝マナーになる可能性もあります。
(記事の概要、ここまで)
個人的には、記事を読んで、「個人情報保護の観点は、理解できるけど、シールは風情が無いなぁ」と感じたので、「門田稲荷神社」の「重ね絵馬」は、いいアイディアだと思います。
門田稲荷神社のWebサイトを確認すると、以下の説明がありました。
(以下、引用)
昨今SNSであげる方や絵馬を見る方もおります。
そんな状況を無くす為に、重ねる絵馬を作りました。
それだけはなく、縁切りの文字を合わせる事により、効果増となるよう考え出したものです。
(引用ここまで)
つまり、「絵馬を2枚重ねて、願い事が書かれた文字は、絵馬を重ねることで見えない」という仕組みです。
初穂料は500円となっており、価格的にも「絵馬2枚分」ではなく、リーズナブルです。
私個人は、大学受験の時に、人生で一度だけ「絵馬」を書いたことがありますが、絵馬に願い事を書いたのはそれっきりです。
しかし、当時、自分の書いた絵馬より、「この絵馬を書いた人はどこから来たんだろう」と他人の絵馬をちらちらと見ていた記憶があります。
私は興味本位で、眺めただけですが、悪意があれば、絵馬は、個人情報の宝庫です。
また、記事にあるように、悪意無く、絵馬を動画や写真に撮り、意図せず個人情報が拡散されてしまうリスクはあるので、「個人情報対策」は、確かに、必要な時代でしょう。
その他に、個人情報と言えば、神社やお寺の「記帳ノート」や観光地にある「訪問ノート」も、今の時代は、「住所は市町村までにとどめる」などの対策が必要なんでしょう。
懐古主義では無いですが、昭和時代は、雑誌に「文通欄」や「売ります買います欄」があって、住所が平気でさらされていました。
また、小説やノンフィクション本の巻末には、作家の住所が掲載されているものもあり、著者に手紙を書いて、返事をもらったことも、昭和時代にはありました。
話題は、逸れますが、故志村けんさんは、ドリフターズのリーダーの故いかりや長介さんの自宅に押しかけて、弟子入りを志願したそうですが、今の時代で考えるとあり得ないです、
これが、時代の変化なんだな、と実感する次第です。
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