個人的には、環境マネジメントシステム(ISO14001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

大昔は、サービス業における環境側面は、いわゆる事務所で生じる「紙ゴミ電気」系ばかり。

最近では、「環境側面」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。今回は、「生命保険業」について、環境側面(できるだけ業種固有のもの)や法規制の事例を挙げてみたいと思います。

 

《生命保険業における環境側面の事例》

・紙の消費(契約書、パンフレットなどの印刷物)

・エネルギー使用(オフィスやデータセンターの電力使用)

・事務所やデータセンターの廃棄物生成

・IT機器の使用と廃棄(PC、プリンター、サーバー等)

・電子廃棄物の管理

・移動によるCO2排出(出張、営業車両など)

・照明による電力消費

・冷暖房によるエネルギー消費

・オフィス用品の消費(筆記具、ノートなど)

・オフィスの清掃に使われる化学製品の影響

・コーヒー、紅茶等の消費による環境影響

・水使用(トイレ、給湯等)

・サーバーやデータセンターによる熱排出

・保険金の投資による環境影響(環境負荷の大きい業界への投資等)

・広告物の製作と配布による環境負荷

 

《有益な環境側面の事例》

・デジタル化による紙使用の削減

・グリーンエネルギーへの転換(太陽光発電、風力発電等)

・リモートワークやテレワークの推進によるCO2排出の削減

・省エネルギー型オフィス機器の使用

・環境対応型投資(グリーンボンド、ESG投資等)

 

《生命保険業に関連する法規制の事例》

・個人情報保護法に基づく情報保護

・金融商品取引法に基づく公正な取引

・省エネ法に基づくエネルギー使用の合理化

・廃棄物処理法に基づく廃棄物の適正な管理と処理

 

《生命保険業の緊急事態の事例》

◆災害時のビジネス継続計画(BCP):

地震、台風、洪水など自然災害時における業務継続策の準備。

◆データセンターの冷却システム故障:

予備の冷却システムを準備し、故障時の迅速な切り替え手順を確立。

◆ITシステムの障害:

データバックアップとリカバリープロセスを定期的に行い、システムがダウンした場合でも迅速に復旧できる手順を確立。

◆電力供給の停止:

非常用発電機の設置と定期的な点検を行うことで、停電時にも業務を継続できるようにする。

◆パンデミック対策:

新型インフルエンザなどの感染症が発生した場合のリモートワーク体制の確立や、業務継続に必要な体制・手順の確認。

 

これらの緊急事態の想定と対応手順を整備することで、生命保険業においてもリスク軽減や事故防止に取り組むことが可能です。これらの対策は、関連法規の遵守やISO14001の要求事項にも対応する形で実施されることが望ましいです。

 

以上が「生命保険業」に関する「環境側面や緊急事態、法規制等」の事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ857号より)

 

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