2023年11月24日付けの「まいどなニュース」が、「いしかわ動物園に”童謡ぞうさんを歌わないで”という看板がある」ことを報じていました。

 

以下に「まいどなニュース」の記事を要約し、いしかわ動物園の取り組みに対する「動物に対する効果」と「来場者のこどもに対する効果」を考察してみました。

 

《記事の要約》

いしかわ動物園がアジアゾウ「サニー」のために「童謡『ぞうさん』を歌わないで」という看板を設置しています。
大きな音や声に敏感なサニーは、人が多い日や騒がしい環境にストレスを感じ、お尻を向けたり、運動場の奥に行ってしまう傾向があります。
このため、園は子どもにも分かるように、看板でサニーの気持ちに共感を求めています。

サニーは1999年に環境が変わり、大きな音が苦手になった可能性があります。

石川動物園では、サニーに無理をさせず、必要な医療行為などは慎重に実施しています。
サニーは北陸地方唯一のゾウとして、子どもたちに生きたゾウを見せるために、園は彼女の長生きを望んでいます。
看板のメッセージは、「相手の気持ちを考える」ことの大切さを伝えており、来園者への理解と協力を求めています。

 

《「ぞうさんを歌わないで」看板による動物への効果》

1)ストレスの軽減:
大きな声や音によるストレスが減り、安定した環境が提供されます。


2)自然な行動:
音のストレスが減ることで、サニーがより自然な行動を取りやすくなります。


3)健康状態の維持:
音によるストレスが減少することで、全体的な健康状態が良好に保たれます。


4)動物の長寿化:
ストレスが少ない環境は、動物の寿命を延ばすのに寄与します。


5)観察の容易化:
静かな環境は動物の観察を容易にし、行動の変化を把握しやすくなります。


《来場者の子どもへの効果》

1)他者への配慮:
子どもたちは動物の気持ちを考えることを学び、他者への配慮を身につけます。


2)教育的価値:
動物の感じるストレスについての理解を深め、教育的な価値が高まります。


3)観察力の向上:
静かな環境で動物を観察することで、細かい行動や特徴をより詳細に観察する能力が養われま。
 

4)動物福祉への意識:
動物の福祉に対する意識が高まり、動物への優しい心が育まれます。


5)コミュニケーション能力:
さまざまな表現方法やコミュニケーションの重要性を学ぶ機会となります。


話題は逸れますが、私が動物園に最後に訪問したのは、2018年2月の札幌円山動物園です。

都内在住の甥と姪が「さっぽろ雪まつり」に来た際に、連れて行きました。

確かに、こどもは、動物の前では、テンションがあがるので、いしかわ動物園の看板は、「こどもが動物園で配慮すべき行動を理解する」という教育的効果があるのかもしれません。
 

動物側の視点で捉えれば、「見世物」にされているので、「人間嫌いの性格の動物」にとっては、「苦痛」でしょう。

イルカやアシカ、猿などのように、飼育員さんの指示に従って、「人前で演技(ショー)」をすることに喜びを感じる動物もいるとは思いますが、「色々な動物がいて、同じ動物でも人間と同じように性格の違いがある」ということを私たち人間は、もっと理解することが大事なのかもしれません。

 

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