毎年「11月19日」は、「国際男性デー」。
1999年に、男性の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日として始まったとされています。
近年、「女性の生きづらさ」や女性に対する「無意識の偏見」などが社会問題として注目を浴びる一方、男性たちも同じように“男性ゆえの生きづらさ”を感じていると言われています。
以下に、「性別を理由にした生きづらさの事例」、「社会における”男性ゆえの生きづらさ”の事例とその解決策」を考察しました。
《性別を理由にした生きづらさの事例》
〈女性〉
・職場での昇進や重要な役割の割り当てが少ない。
・一般的な性別役割の期待による家事・育児の負担。
・職場でのセクシャルハラスメント。
・「女性らしさ」に関する社会的な期待や圧力。
・結婚や出産後のキャリアブレークのプレッシャー。
・職場での性別に基づく賃金格差。
・出産や育児に関連するキャリアの中断。
・女性に対する体型や外見に関する社会的圧力。
・女性リーダーシップに対するステレオタイプ。
・安全上の懸念、特に夜間の外出時。
〈男性〉
・表現する感情の制限(「男性は泣かない」というステレオタイプ)。
・家族の主な稼ぎ手としての圧力。
・職場や社会における競争的で攻撃的な行動の期待。
・育児休暇を取ることに対する社会的なスティグマ。
・自己表現の自由(趣味、服装など)の制限。
・精神的健康問題への対応やサポートが少ない。
・男性としての成功の定義がキャリアや経済的成功に限定される。
・家庭内での感情的サポート役の期待が少ない。
・安全でない労働環境や危険な職種への就労圧力。
・「男らしさ」に関連した暴力的な行動の期待。
《社会における「男性ゆえの生きづらさ」の事例》
・強さや感情を抑制することの期待。
・家庭内での感情や悩みを表現することへのタブー。
・男性が育児や家事を担う際の社会的な偏見。
・メンタルヘルスの問題に対する支援の不足。
・男性の被害者としての家庭内暴力や虐待の認識不足。
・ジェンダーステレオタイプによる職業選択の制限。
・男性性を問われることに対するプレッシャー。
・勤務時間外の仕事への期待(残業など)。
・精神的な強さを示すことへの圧力。
・軍事や危険な職業への従事への社会的な期待。。
《「男性ゆえの生きづらさ」を解消するための解決策》
「男性ゆえの生きづらさ」を解消するためには、社会と個人の両方からのアプローチが必要です。
〈社会がするべき解決策〉
a.ジェンダー平等の推進:
男女の役割に関するステレオタイプを打破し、男性に対しても柔軟な働き方や生き方を許容する文化を育てる。
b.メンタルヘルスのサポートの強化:
男性の精神健康に対するサポートと理解を増やし、メンタルヘルスに関する話題をタブー視しない社会を作る。
c.育児休暇の普及と推進:
男性が育児休暇を取りやすい環境を整え、育児への積極的な関与を奨励する。
d.性差別に対する意識啓発:
性別に基づく差別や偏見に対する啓発活動を行い、男性が直面する問題に対する社会的認識を高める。
e.ワークライフバランスの推進:
すべての性別において仕事と生活のバランスを重視し、長時間労働の是正を図る。
〈個人がするべき解決策〉
a.自己認識の強化:
男性自身が自分の感情や悩みを認識し、それらを正しく表現すること。
b.感情表現の自由:
感情を素直に表現し、自分の感情を抑え込むことのない健康的なコミュニケーションを心がける。
c.サポートネットワークの構築:
友人や家族、専門家などのサポートネットワークを構築し、困難や悩みを共有する。
d.ライフスタイルの多様化:
伝統的な「男らしさ」にとらわれず、自分に合ったライフスタイルを追求する。
e.学習と自己啓発:
ジェンダー平等やメンタルヘルスに関する知識を学び、自身の成長と周囲への理解を深める。
少し前に、30代半ばの知人から聞いた話しですが、“婚活パーティに参加すると、40代後半以上の男性は「俺が家計を支えなければ・・・」という思考の人が多く、同世代以下は、「一緒に家計を支えましょう」という思考の人が多い”という話しをしていました。
私自身の思考もご多分に漏れず、前者の考えです。
年齢的に、関心を持ってくれた異性の暗黙の期待をそう捉えるのは当然だと思うのですが、そう考えない女性もいるんだぁ、と内心では驚きでした。
いずれにせよ、今の時代は、性別による生きづらさについて、昔の価値観で育った世代は、認識をあらためないと、何気ない一言が「ハラスメントになりかねない」ことを理解することが大事なのでしょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ881号より)
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