従来の日本の会社の強みは、マニュアルや手順書、マネジメントシステムなどでは伝えきれない、「感覚共有」(感覚的に仕事のやり方を共有し、覚える)だったという考えがあります。
「感覚共有」は、飲みにケーションや出勤して仕事仲間と共通の時間を過ごすことで得られる仕事の能力です。

しかし、在宅勤務の増加、会社行事や飲み会の減少などにより、こうした「感覚共有」の場が無くなり、日本の多くの会社の強みが失われていると言われています。


以下に、

1)従来型の日本の会社の強みと言われる「感覚共有」のメリットとデメリット
2)「感覚共有する機会の減少」により、日本の会社が、今後直面する可能性がある問題点
3)「感覚共有する機会の減少」により生じる問題に対処する方法
について、考察しました。

《従来型の日本の会社の強みと言われる「感覚共有」のメリットとデメリット》
〈メリット〉
◆チームワークの向上:
共有の経験と感覚によって、チームメンバー間の信頼と協調性が高まり、より密接なチームワークを築くことができます。


◆迅速な意思決定:
メンバーが同じ価値観や作業感覚を共有することで、意思疎通がスムーズになり、迅速な意思決定が可能になります。


◆非言語情報の活用:
言葉にできない微妙なニュアンスや非言語的情報を共有することで、細やかなコミュニケーションが行え、作業の質を向上させることができます。

〈デメリット〉
◆新しいアイデアの不足:
既存の感覚ややり方に固執するあまり、新しいアイデアや異なる視点が不足する傾向にあります。


◆過度の同調圧力:
集団内での同じ「感覚」を重視し過ぎると、異なる意見が出にくくなり、創造性が損なわれる可能性があります。


◆柔軟性の欠如:
状況の変化や多様性に対応する柔軟性が失われ、変化への適応が遅れることがあります。

《「感覚共有する機会の減少」により、日本の会社が、今後直面する可能性がある問題点》
◆コミュニケーションの障壁:
在宅勤務が普及することで、顔を合わせてのコミュニケーションが減少し、チームの一体感や社員間の結びつきが弱まることが予想されます。


◆社員のモチベーション低下:
社員が感じる帰属意識や職場への忠誠心が低下する可能性があり、それによってモチベーションの維持が難しくなります。


◆組織文化の希薄化:
社内文化や価値観の継承が不十分になり、組織のアイデンティティの弱化を招く可能性があります。

《「感覚共有する機会の減少」により生じる問題に対処する方法》

◆デジタルツールの活用:
チャットアプリやビデオ会議システムを通じて積極的にコミュニケーションをとり、感覚共有のための新しい形を模索します。


◆非公式な交流の場の設定:
オンライン飲み会やゲーム、趣味の話し合いなど、リモートでも参加しやすい非公式な交流の場を提供し、社員同士の親密な関係を築きます。


◆明確な価値観の共有と教育:
会社のビジョンや価値観を明確にし、新入社員教育や定期的なワークショップを通じて、組織文化を徹底的に共有します。
 

思いつくまま、上記に、「感覚共有」について、考察しましたが、私の経験では、「リアルに会って、職場でどれだけ同じ時間を過ごしたか」が、相互理解のポイントだと思います。
サラリーマン時代に、「会社に出勤」していた頃の仲間とは、出張業務など外出する仕事も多かったですが、それでも、年間に少なくとも150日以上は、顔を合わせますので、会議や業務時間に話している電話の声、仕事ぶり、部署の飲み会や、休憩時間は、この人は、喫煙しに行く人だ、とか、必ず砂糖たっぷりの紅茶を飲む人だ、といった同僚の日常習慣、その他雑談による同僚の休日の過ごし方や家族構成などを自然と知る機会がありました。

お客様や取引先とのやり取りもメールが増え、Web会議では、所定の時間が来れば、終了ですから、圧倒的に仕事仲間と「仕事の時間を共有する機会」は、減っています。

今後、こうした日本の会社の強みが、生活様式や価値観の変化により失われつつある現実をどのように捉え、社内改善していくことができるのかが、多くの組織の課題だと思います。

 

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