共同通信社が、2023年11月7日付に、「クマによる被害が多い東北各県に対し、駆除に抗議する電話やメールが先月ごろから続いている」という記事を報道していました。
以下に、この記事を要約し、「市民のカスタマーハラスメントの背景」と「クマ駆除に抗議する人達への対応策」を考察しました。
《記事の要約》
秋田県を始めとする東北地方でクマの駆除に対する抗議の連絡が増加しています。
特に秋田県では、人身被害が最も多かった時期の抗議がピークに達し、職員の業務に支障をきたしている状況です。
被害のない地域からの感情的な抗議が目立ち、抗議の電話やメールで職員が対応に苦慮しているケースもあります。
岩手県や福島県でも「保護すべきだ」との意見や、「クマをなんとかしてほしい」という不安の声が高まっています。
秋田県の佐竹敬久知事は国の行動を求めるとともに、感情論による抗議への対策を訴えています。
《市民からの「カスタマーハラスメント」が増えている背景》
1)感情移入による誤解と感情的反応:
動物保護への関心が高まり、個体の保護を優先する視点から、必要な駆除活動への感情的な反発が発生している。
2)情報の非対称性:
被害地域の現状やクマの生態、駆除の必要性についての知識不足が誤解を招いている。
3)SNSによる情報拡散:
SNSを通じて駆除の情報が拡散され、共感を呼び起こしやすくなっているため、一部の人々が行動に移しやすくなっている。
《クマの駆除に抗議する人たちへの対応策》
1)教育と啓発活動の強化:
クマに関する正しい情報と駆除が必要となる事情を広めるための教育プログラムや公共のキャンペーンを実施。
2)透明な情報提供:
駆除を行う際の基準、手順、必要性を公開し、市民が理解しやすいような資料やFAQを提供。
3)意見交換の場の設置:
駆除に対する様々な意見を収集し、議論できる公開フォーラムや意見交換会を設けることで、市民との対話を促進。
個人的には「クマの駆除をかわいそう」と抗議する人達の多くは、「殺処分される」という一面でしか捉えていないのだと思います。
「生物多様性」といっても、それは、生態系が崩れて、やがて人間にも影響が出るから、「自然との共存共栄」と言っているだけで、所詮は「人間ファースト」なのが、地球という社会なのです。
現実社会では、目の前の人間が安心して暮らせるようにするのが、行政の仕事なので、「クマの駆除に抗議する人」には、「代案を出して欲しい」と思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ880号より)
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