個人的には、品質マネジメントシステム(ISO9001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

ISO9002が規格としてあった大昔は、サービス業においては、「設計開発のないISO9002」を選択する組織ばかりでした。

ISO9001になってからもしばらくは、「適用除外(適用不可能)」ばかり。

最近では、「サービス業における設計・開発」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。

今回は、「自動車ディーラー(自動車販売業)」についての「製品・サービスにおける設計・開発」の事例を挙げてみたいと思います。

 

自動車ディーラー(自動車販売業)における「製品及びサービスの設計・開発」の事例を10個以下に示します。

 

◆車両ラインナップの組成:

ディーラーは、顧客の異なるニーズに合わせて、販売する車両のラインナップを組成します。これには新車、中古車、さまざまなモデルや価格帯の車両が含まれます。

 

◆ショールームの設計:

ショールームは、商品を展示し、顧客を魅了するための空間となります。そのレイアウトやデザイン、展示車両の選定などは、販売戦略に基づいて設計・開発されます。

 

◆ファイナンス・保険プログラム:

自動車購入におけるローンやリース、保険の提供も重要なサービスとなります。これらのプログラムは、顧客の購入を容易にするために設計・開発されます。

 

◆アフターサービスの開発:

販売後のメンテナンスや修理サービスもディーラーの重要な業務です。これらのサービスは、顧客満足度を高め、長期的な関係を築くために開発されます。

 

◆車両カスタマイズサービス:

特定の顧客ニーズに対応するため、車両のカスタマイズサービスが開発されます。これには、特別な塗装や内装、パーツの追加などが含まれます。

 

◆デジタルマーケティング戦略:

オンラインでの商品展示やプロモーション、顧客とのコミュニケーションを実現するためのデジタルマーケティング戦略が開発されます。

 

◆オンライン予約システム:

サービス予約や試乗のためのオンライン予約システムの設計・開発が行われます。

 

◆延長保証プログラム:

車両の長期的な保守を保証するための延長保証プログラムが開発されます。

 

◆トレードイン・再販サービス:

顧客が新車を購入する際に、古い車をディーラーに売却するトレードインサービスや、これらトレードインされた車両を再整備して再販売するサービスも重要な一部となります。これらは顧客の購入を支援し、ディーラーの収益源となります。

 

◆サステナビリティプログラム:

環境保護や社会的責任を重視する現代では、ディーラーもこれらの要素を取り入れたサービスを開発しています。例えば、電動車やハイブリッド車の推進、エコドライブの教育、リサイクル可能な部品の使用などが行われています。

 

これらの事例は、自動車ディーラー(自動車販売業)における「製品及びサービスの設計・開発」の一部を示しており、ISO9001の要求事項に従って品質管理が行われることが重要です。

 

以上が「自動車ディーラー(自動車販売業)」に関する「製品・サービスの設計・開発」の事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ856号より)

 

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