個人的には、品質マネジメントシステム(ISO9001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。
ISO9002が規格としてあった大昔は、サービス業においては、「設計開発のないISO9002」を選択する組織ばかりでした。
ISO9001になってからもしばらくは、「適用除外(適用不可能)」ばかり。
最近では、「サービス業における設計・開発」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。
今回は、「テレビ・ラジオ放送事業」についての「製品・サービスにおける設計・開発」の事例を挙げてみたいと思います。
テレビ・ラジオ放送事業における「製品及びサービスの設計・開発」の事例を5つ以下に示します。
◆番組開発:
テレビ・ラジオ放送事業では、視聴者やリスナーのニーズを満たす新しい番組の設計・開発が行われます。これには、コンテンツの企画、フォーマットの設計、出演者の選定、スケジュールの計画などが含まれます。
◆技術開発:
放送の品質向上や効率化のために、新しい放送技術の設計・開発が行われます。これには、映像・音声の伝送技術、放送機器の開発、デジタル放送システムの設計などが含まれます。
◆ニュース・報道制作:
ニュースや報道番組の制作では、情報の収集・分析、ニュース素材の作成、そして報道内容の構成や編集が行われます。これらのプロセスは、視聴者に迅速で正確な情報を提供することを目指して設計・開発されます。
◆デジタルサービスの開発:
デジタル放送やインターネットを利用した新しいサービスの設計・開発が行われます。これには、オンデマンド放送、ストリーミングサービス、視聴者参加型のコンテンツなどが含まれます。
◆マーケティング・プロモーション活動:
放送事業では、視聴者の関心を引きつけ、視聴率を上げるために、マーケティングやプロモーション活動が設計・開発されます。これには、番組の広告や予告、SNSを用いた情報発信、視聴者参加型のイベントなどが含まれます。
これらの事例は、テレビ・ラジオ放送事業における「製品及びサービスの設計・開発」の一部を示しており、ISO9001の要求事項に従って品質管理が行われることが重要です。
以上が「テレビ・ラジオ放送事業」に関する「製品・サービスの設計・開発」の事例です。
マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ854号より)
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