2023年7月12日で、北海道南西沖地震の発生から、30年になるそうです。
7月11日に、HBC北海道放送が報道した記事の要約と「人々の記憶を風化させないため」に必要なことを考えてみました。
《HBCの記事の要約》
・北海道南西沖地震から30年が経過し、津波で多くの犠牲者が出た
・「語りべ隊」のメンバーである制野征男さんが地震の記憶を伝えている
・津波の高さを表現した慰霊碑「時空翔」があり、制野さんがその意味を語っている
・1993年に地震が発生し、島全体が津波に襲われた。198人が死亡または行方不明になった
・語りべ隊のメンバーは高齢化し、新たな加入者がいないため、伝承活動が困難になっている
・奥尻島津波館では地震で発見された遺品の展示が行われている
・町は展示を始めて地震の記憶を後世に伝えようとしている
・制野さんは鎮魂の灯をともす行事を行ってきたが、今年で終えることを決めた
・地震から30年が経過し、教訓を後世に伝える課題が島に存在している
《北海道南西沖地震の記憶を後世に伝える意義》
◆教訓の継承:
過去の災害を忘れずに記憶することで、同様の災害が再び起きた際には、適切な対策や備えを行うことができます。記憶の伝承は、将来の災害リスクの軽減につながる重要な要素です。
◆犠牲者への追悼と敬意:
記憶を伝えることは、犠牲者への敬意と追悼の意味を持ちます。災害で亡くなった人々の命と苦しみを忘れず、尊重することが重要です。
◆共感と結束の醸成:
過去の災害の記憶は、共感と結束を生み出す助けとなります。同じ経験をした人々がお互いに理解し、助け合うことで、コミュニティの強化と共同の防災意識の向上が促されます。
◆歴史と文化の一部としての保存:
過去の災害の記憶は、地域の歴史や文化の一部です。これらの記憶を保持し、後世に伝えることで、地域のアイデンティティや文化的価値を維持することができます。
《北海道南西沖地震の記憶を風化させないための取り組み》
◆記録の保存とアーカイブ:
地震に関する資料や証言を集め、公文書館や地域の博物館などに保存・公開することで、記憶の長期保存を図ります。
◆教育と啓発活動:
学校や地域団体において、地震や災害に関する教育プログラムを実施し、子供たちに災害の重要性や備えの意識を育むようにします。
◆記念行事と追悼の場の提供:
毎年の記念行事や追悼の場を設け、犠牲者を追悼し、地域の人々が集まって災害の教訓を共有する機会を提供します。
◆防災意識の向上:
地域の防災計画の策定や訓練を行い、地震や津波などの災害への備えを強化します。
◆コミュニティの結束と支援活動:
地域住民や関係団体が協力し、互いに支え合うコミュニティを形成します。災害支援活動や地域の防災組織への参加など、実践的な取り組みも重要です。
ちなみに、1993年7月の私は、若手サラリーマンでした。
当時、働いていた部署に北海道出身の派遣社員の方がいて、おじいちゃんが、奥尻島に住んでいるそうで、実家に電話をして安否を確認されていた姿が、印象的でした。
私自身は、北海道南西沖地震から21年が経過した2014年6月に、奥尻島を初めて訪問し、「奥尻島津波館」や慰霊碑の「時空翔」を見学してきました。
日本は、地理的に、地震国であり、日頃から、防災意識を持つ重要さを認識し、奥尻島の記憶を自分の記憶の中から風化させないようにしたいと思います。
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