2023年5月29日に、静岡県浜松市のオートバイ部品工場で、男性作業員がプレス機に挟まれて亡くなりました。
この事故の概要と想定される原因と再発防止策を考察しました。
《事故の概要(ネットニュースを編集)》
2023年5月29日、ヤマハ発動機の浜松市工場で発生した労災事故により、作業員がプレス機に挟まれ死亡しました。
男性作業員(21)は一人でバイク部品の検品作業を行っていた際、プレス機に頭が挟まれたとされます。
消防が現場に到着した時点で工場は稼働中であり、男性の死亡が確認されました。
警察は事故の詳細調査を行い、安全装置の作動状況などを調査しています。
《想定される死亡事故の原因》
◆安全装置の不具合や故障:
安全装置の不適切な動作やメンテナンス不足が事故を引き起こす可能性がある。
◆作業手順と保護具の不遵守:
適切な作業手順や保護具の使用を怠ることにより、作業員の安全が脅かされる。
◆作業環境の危険性や過酷な条件:
危険な作業環境や過酷な条件下での作業は、事故のリスクを高める。
◆監督と指導の不備:
上司や管理者が適切な監督や指導を行わず、作業員の安全管理が十分に行われない。
◆従業員の過失や不注意:
作業員自身が安全規定や手順に従わず、不適切な行動をとることによって事故が発生する。
《原因に対する再発防止策》
◆安全装置の定期的な点検と保守:
安全装置の点検とメンテナンスを定期的に行い、正常な作動を確保する。
◆作業手順と保護具の遵守:
適切な作業手順を策定し、作業員への遵守を徹底する。また、必要な保護具の使用を義務付ける。
◆監督と指導の強化:
上司や管理者に対し、従業員の安全意識向上や安全管理の重要性を啓発し、監督と指導の質を向上させる。
安全教育の実施や定期的な安全ミーティングの開催などを通じて、従業員への安全意識の浸透を図る。
◆作業員の適正配置と疲労管理:
作業員の負荷を適切に管理し、過度な労働や疲労が事故の原因とならないようにする。適切な人員配置や休息時間の確保、労働時間の適正化などが必要とされる。
◆定期的な安全監査と報告体制の確立:
工場内の安全管理体制を定期的に監査し、問題点や改善すべき領域を特定する。また、報告体制を確立し、従業員が安全上の懸念事項を報告できる環境を整える。
これらの対策は、あくまでも、プレス機に関する事故の再発防止の一般的事例で、今回のケースに当てはまるのかは、わかりません。
当たり前ですが、ヤマハ発動機は事故の教訓を踏まえ、安全管理体制の強化や従業員の安全意識向上に努めることで、安全な作業環境の確保と労働災害の防止を目指すでしょう。
それにしても、気になるのは、「消防が駆けつけたとき、工場は操業中」という報道です。
プレス機に挟まれて作業員が死亡する事故が発生したのだから、工場の操業はストップすると思うのですが、なぜ、稼働していたのでしょう。
事故の遠因にこの工場の労働環境や企業体質もあるような気がします。
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