JAB認定スキームにより認証されたISO9001(品質)、14001(環境)、45001(労働安全衛生)のISO認証組織は、39分類の産業分類で登録情報が公開されることは、本コラムで、何度か説明しています。
今回は、「認証範囲に含まれる製品及びサービスの種類が複数に亘る場合」の注意点を簡単に整理しておきたいと思います。
例えば、
・倉庫サービスの企画・提供および金属部品の組立加工
という「製品・サービス」がISO9001あるいはISO14001認証されている組織があるとします。
売上としては、「倉庫サービス」が95%で、「金属部品の組立加工」は、5%という場合です。
結論から言えば、この場合、この組織に該当する産業分野は、
・31:輸送、倉庫、通信
・17:基礎金属、加工金属製品
となるでしょう。
仮に、この組織に「分野17は付与したくない」という認証機関や組織に事情があるのであれば、認証範囲の表記として、「倉庫サービスの企画・提供」という表記にすれば、「分野31」だけも問題ありません。
倉庫業に関わっている人はご承知の通り、倉庫業は、「単純に顧客の製品や資産となる物品を保管しているだけ」という業態は、少ないです。
つまり、顧客側がコストを削減するため、倉庫に製品を納入し、一時保管し、配送手配があるまでの間に、その保管する製品に「簡単な加工」を施すケースがあり、それを「委託した倉庫業の組織にやらせるケース」があるのです。
私が以前、コンサルで関わった物流業(倉庫サービス)の組織では、パソコンや電化製品の保管をメインにしていましたが、「初期設定作業」を委託されていました。
組織曰く「いまは、こうした作業は、うちとしては面倒だけど、やらなければ、仕事が取れない」とおっしゃっていました。
悪く言えば、メーカーが、物流組織に「初期設定作業を押しつけている」のですが、逆に言えば、その軽作業を認証表記に含めることで「うちは、品物を保管するだけでなく、付随する作業もしっかりと実施する仕組みがありますよ」というアピールになります。
したがって、認証機関と組織は、認証範囲の表記を決めるにあたって、こういった観点を考慮して表記を決める必要があるでしょう。
それと、もう一つ、このケースの場合、認証機関の確認と注意が必要なのは、上記の例でいえば、認証範囲を「倉庫サービスの企画・提供および金属部品の組立加工」とした場合、ISO9001であれば、分野31と分野17の製品実現プロセス(ISO9001の箇条で言えば、8項)をそれぞれ構築されていること(例:品質保証体系図や要求事項対応表による相互関係)と審査報告書への各製品・サービスに関する記述です。
よく見られるケースは、再認証審査にもかかわらず、審査報告書では、メイン業務の倉庫業の検証結果ばかりで、「金属製品の組立加工」については、ほとんど触れられていないことが多いので、注意が必要です。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ829号より)
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