2023年5月7日にBSTBSで放送された「噂の東京マガジン」の「噂の現場」で、

「~認知症患者に代わって財産を守り管理する後見人制度。家族と後見人の間で起きているトラブルとは?~」

と題した特集を報じていました。

 

ご承知の方も多いと思いますが、「成年後見制度」とは、『2000年4月1日からスタートした制度で、認知症の方、知的障害のある方、精神障害のある方など、判断能力が不十分な人の財産管理や身上監護を、代理権や同意権・取消権が付与された成年後見人等が行う仕組み』です。

 

要は、「成年後見制度」は、悪質な業者による金銭トラブルから守るためには有効な制度のはずですが、「噂の東京マガジン」によると、後見人となった弁護士と家族との間でトラブルが続出しているそうです。

この「成年後見制度」について、

1)成年後見制度のメリット、デメリット

2)成年後見制度のトラブルの事例

3)認知症の親の財産管理について、トラブルを予防する方法

について、調べてみました。

 

◆成年後見制度のメリット、デメリット

【メリット】

a) 認知症の親の利益を保護: 後見人が適切な財産管理や金銭処理を行うことで、認知症の親が悪質な業者による詐欺や損失から守られます。

b) 家族の負担軽減: 専門的な知識を持つ後見人が財産管理を行うことで、家族がその負担から解放されます。

c) 法的手続きのサポート: 後見人が法的手続きを代行することで、親がそれらの手続きに煩わされることがなくなります。

 

【デメリット】

・費用

後見人になる弁護士や司法書士には報酬が発生するため、費用がかかります。

・家族と後見人とのトラブル

家族と後見人の間で意見の相違や信頼関係の問題が生じることがあります。

・権限の制限

後見人が認知症の親の代わりに決定を行うため、家族が介入できない場合があります。

 

◆成年後見制度のトラブルの事例

〈後見人による横領や不適切な管理〉

後見人が認知症の親の財産を横領したり、不適切な投資を行ったりする場合があります。

〈家族と後見人の意見対立〉

財産管理や介護方針などで家族と後見人が意見が対立し、解決が困難な状況が生じることがあります。

〈後見人の選任に関するトラブル〉

家族間で後見人の選任に同意が得られず、選任が難航する場合があります。

 

◆認知症の親の財産管理について、トラブルを予防する方法

〈適切な後見人の選定〉

誠実で信頼できる後見人を選ぶことが重要です。専門性や経験を持つ弁護士や司法書士を検討し、家族でよく話し合って選ぶことが望ましいです。

〈定期的な報告とコミュニケーション〉

後見人には、定期的に財産管理の状況や金銭処理について家族に報告することが重要です。また、家族も積極的に後見人とコミュニケーションを図り、状況を把握することが望ましいです。

〈契約内容の明確化〉

後見人との契約時に、責任範囲や報酬、報告義務などを明確にすることで、将来的なトラブルを回避できます。

〈第三者機関の活用〉

信頼できる第三者機関(例:成年後見支援センター)に相談し、適切なアドバイスやサポートを受けることが有益です。

〈事前に家族で話し合う〉

親が認知症になる前に、家族で財産管理や後見人について話し合っておくことで、将来的なトラブルを予防できます。

〈親自身が事前に意思表示〉

認知症になる前に、親自身が後見人や財産管理に関する意思表示を行うことで、家族間での意見対立を減らすことができます。

 

これらの方法を通じて、認知症の親の財産管理におけるトラブルを予防し、成年後見制度を円滑に活用することができます。

 

個人的に、この番組の取材で気になったのが、

・申立する市役所が、家族に連絡をしなかった事例がある

・家庭裁判所の後見人選任規準などプロセスが不明

・職業後見人(弁護士など)にとって、満足な活動をせずとも報酬が得られる「おいしい仕事」と化している

・任意後見監督人(後見人の監視役)と後見人に利害関係(例:大学の先輩後輩)があると監視が機能しないケースがある

・後見人が、成年被後見人の財産(例:不動産など)を家族の承諾なしに売却できる

・・・

といった点です。

もちろん、番組では、成年後見制度の「不幸な事例」を取り上げてはいますが、「噂の東京マガジン」を見る限り、現在の成年後見制度は、欠陥だらけです。

成年被後見人の財産が、5000万円以上あると、後見人の報酬は、月額5~6万円と決まっていて、年額にすると約70万円になります。

取材では、成年被後見人が亡くなるまで、後見人は、成年被後見人2回しかあったことがないのに多額の報酬を得ていたり、月に5分も面会しないのに、月額報酬を得ているので、これでは、言葉は悪いですが「インテリヤ○ザ」です。

 

日本人の平均寿命は、どんどん延びていますが、認知症など判断能力が薄れているひとも増えており、「成年後見制度」は、多くの国民にとって、他人事ではない話しです。

国は、実態調査をして、成年後見制度を改善して欲しいと思いますし、こういう問題こそ、国会議員は、超党派で、取組んでほしいものです。
 

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