ネット検索していたら、「“シカ踏切”が導入された路線で、野生動物との接触事故が大幅に減少している」という記事を見つけました。
(※オンライン・マガジン HIGHLIGHTING JAPAN)
この記事によれば、
・近年、日本の鉄道で問題となっているのがシカとの接触事故
・山村の人口減少、狩猟者の減少などで生息数が増えたことが大きな要因
・近鉄では、「シカ踏切」という従来にないシステムを導入した
・シカ踏切は、鹿を排除せずに鉄道の安全性向上を図ることができる
そうです。
近鉄沿線では、ピークの2015年には年間288件ものシカとの接触事故が発生していたそうで、ひとたび事故が発生すると、死骸の処理や安全確認のために長時間に亘って不通になります。
そこで、当初は、
・線路脇にロープを張り巡らす
・シカの嫌がる赤色LEDを照射する
・車両に鹿笛を取り付ける
といった「線路からの鹿排除」を実施したそうですが、効果は限定的だったそうです。
そこで、考えられたのが「U-SONIC」というシカの嫌がる超音波を発生する装置の導入です。
背景として、鹿の生態として、
・鹿が行き来する獣道はほぼ決まっている
・鹿の活動時間は日没から日の出までに限られている
ということがわかり、「逆転の発想」で、「線路からの鹿排除対策」を止め、「鹿に線路を安全に渡ってもらう」→「シカ踏切」の考えです。
近鉄では、ある年度に鹿の接触事故が年間17件発生していた地域で、「U-SONIC」導入後は、接触事故がほぼゼロになったそうです。
仕組みとしては、線路をフェンスなどで全て囲わずに、獣道に鹿が線路を渡れる場所を作り、列車が往来する時間帯は、「U-SONIC」で超音波を発生させ、線路に鹿が近づかないようにするそうです。
現代は生物多様性の時代ですし、環境問題や人間と地球環境の共生を意識した経営をしなければ、企業は生き残れない時代です。
JR北海道のローカル線に乗ると、毎年、何回か鹿と列車の衝突事故に遭遇します。
近鉄が導入しているシステムをJR北海道も導入してほしいものです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ806号より)
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