例年、某団体より秋に依頼される「ロジカルシンキング研修会」。
最初に依頼された10数年前は、毎年、半分ぐらいの研修会資料をリニューアルしていましたが、ここ数年は、「新ネタ」がないので、改訂箇所5~10%未満になっています。
今年の資料をそろそろ準備しないとなぁ、と思ってネットサーフィンをしていたところ、2018年の「新語・流行語大賞トップテン」に選ばれた「ご飯論法」の話を研修会の追加の題材にすることにしました。
「ご飯論法」とは、法政大学キャリアデザイン学部教授の上西充子氏が名付けた論法で「ごはん」(食事を意図)を「白米のご飯」(狭義に解釈)というように捉え、話をはぐらかす論法です。
ご承知の方も多いと思いますが、ご飯論法の例を挙げてみたいと思います。
(※以下、ヤフーニュースのコメントより筆者編集)
質問:「今朝は、朝ごはんは食べなかったんですか?」
回答:「ご飯は食べませんでした(パンやコーンフレークは食べた)」
質問:「では、何も食べなかったのですね?」
回答:「何も、言われましても、どこまでを食事の範囲と捉えるかは明確でないので・・・」
質問:「では、何か食べたんですか?」
回答:「質問の趣旨がわかりませんが、一般論で申し上げますと、朝食を食べることは健康のために大切です」
質問:「いや、一般論を聞いているのではないです。あなたが今朝、朝ごはんを食べたかどうかを聞いているのです」
回答:「ですから先ほども申したように・・・」
質問:「では、質問を変えましょう。白米、パンは食べましたか」
回答:「そのように一つ一つこたえていくと、私の食生活をすべて開示しなければならないことになりますので、そこまでお答えすることは、人権問題になりかねませんので・・・」
・・・
この事例を見ていると、政治家や役人の答弁のようですよね。
しかし、ビジネスの世界でも、誰しも似たような経験はあるのではないでしょうか。
例えば、正面から交渉すると「拒絶される」場合、表面的には、相手の主張に理解を示しながら、有利な条件で承諾させてしまう「悪質なパターン」です。
また、自分の非を認めたくないために、「○○とはいっていない」と言葉尻でごまかす人もよく出くわします。
基本的に、質問にストレートに答えない人は、ご飯論法の使い手の可能性が高いです。
(まれに、単純に、質問の意図が伝わっていないケースもありますが)
いずれにせよ、ご飯論法を繰り返せば、相手からの信頼が失墜することは間違いないでしょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ717号より)
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