2023年4月11日付の産経新聞が、
「名古屋以西のアセス見送り リニア新幹線でJR東海」
という見出しの記事を報じていました。
記事によれば(※筆者が要約)
・JR東海副社長は、名古屋-大阪間の環境影響評価を2023年度は行わないと明言した
・政府は令和5年からアセス着手を支援する方針を示していた
・環境影響評価を実施しない理由は、静岡工区問題の長期化が要因
・品川-名古屋間の令和9年開業の延期が不可避となった
・名古屋-大阪間の令和19年開業も困難
・名古屋以西の環境影響評価は「静岡工区の見通しがはっきりした段階」で再考慮する
・現時点で名古屋以西のルートは決まっていない
ということだそうです。
つまり、
・静岡工区問題の長期化による工事遅延
・品川-名古屋間の開業延期
・名古屋-大阪間の開業予定が困難、あるいは大幅な遅延になる
・名古屋以西のルートが決まらない
・環境影響評価が遅れることで、プロジェクト全体の遅延や追加費用が発生する
といったことが起きるのは確実でしょう。
日本の場合、こうした国家的大規模プロジェクトには、長期間かかります。
リニア新幹線の基本技術は、もう何十年も前に確立しているにもかかわらず、こうして、実用化が遅れることで、中国に先を越されてしまいました。
日本が「世界初」であれば、高速鉄道路線が必要とされる国に、リニア新幹線技術を売り込むこともできたはずです。
身も蓋もない話ですが、「国家の繁栄」を優先した政策を推し進めるにあたっては、中国や北朝鮮のように、独裁的な政権の方が、仕組みとしては優れていると思います。
それにしても、鉄道と言えば、北海道新幹線の札幌延伸とリニア中央新幹線の名古屋開業までは、現役で働いているうちに利用できそうですが、リニア中央新幹線の大阪開業の頃は、個人的には、仕事で恩恵を受ける機会は少ないだろうなぁ、と思います。
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