2023年3月15日に、JR北海道は、北海道日本ハムファイターズの新球場に近接する新駅(仮称;北海道ボールパーク駅)について、資材価格の高騰で事業費が膨らんだため、計画を見直し、コスト圧縮に向けて再調査することを明らかにしたそうです。
報道によれば、新駅の建設費は、当初見込んでいた80億~90億円から115億~125億円に増える見通しだそうです。
新駅の開業は、現在の所、2028年の予定です。
新駅は、「請願駅」と言って、「地元自治体・地元住民・新駅周辺企業等の要望により開設された鉄道駅」です。
したがって、仮称北海道ボールパーク駅の場合は、北広島市と北海道日本ハムファイターズの要望でJR北海道が設置する駅です。
報道では、JR北海道は、資材や人件費の高騰などにより当初予定(80~90億円)から4割ほど多い115~125億円になると2月に北広島市に伝え、北広島市から、概算工事費が想定より高いので、圧縮して欲しい、と要望があったようです。
また、資材や人件費の高騰だけでなく、現在の新駅予定地は、斜面でカーブしているため工費がかさむため、新駅の場所を札幌方面か千歳方面に移動させる必要があるようです。
ここまでの経緯を知ると、新球場を誘致した北広島市とその誘致に乗った北海道日本ハムファイターズの想定が不十分だったように思います。
正確な情報ではないですが、北広島市は、新球場を誘致にあたって、固定資産税等の優遇措置を提案したそうです。
しかし、私は野球ファンですので、新駅の工事費増額は、「しょうがない」と考えますが、地元への経済効果等のメリットを考慮しても、一般市民から、数十億円の予算増額は、なかなか感覚的に受入れられないでしょう。
また、「斜面でカーブしている」ことが工事費増額の要因なので、レールが直線部分で、待避線などのスペースを考えると、札幌寄りの「西の里信号場跡地」が、JR北海道が提案する新駅の場所になりそうです。
けれども、西の里信号場跡地に新駅を作ると、エスコンフィールドまで、約1キロあります。
現在の最寄駅である北広島駅からエスコンフィールドまでは、約1.5キロので、「100億円以上掛けて新駅を作るメリットそのもの」がなくなるように思います。
また、新駅がエスコンフィールドの目の前にできることでマンションを購入した人にとって、新駅予定地の変更は、納得できないでしょう。
現在のプロ野球12球団の本拠地の中で、最寄の鉄道駅から1キロ以上離れた場所にある球場は、エスコンフィールドだけで、週末の野球観戦は問題なしですが、平日の野球観戦の立地としては「めちゃめちゃ不便」なロケーションだなぁ、と思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ846号より)
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