2023年3月15日に、海外から帰国せず、陳謝するはずの本会議を欠席した政治家女子48党のガーシー(東谷義和氏)参院議員に対して、議員資格を失う「除名」の懲罰が、参院本会議で可決し、決定しました。
投票の内訳は、記名式で、賛成は235票、反対は1票だったそうです。
なお、国会議員の「除名処分」は72年ぶりで、国会欠席を理由とした「除名」は憲政史上初。したがって、「ガーシー参院議員」は7か月半で終わりを迎えました。
この除名処分に対して、実業家の堀江貴文氏が、3月16日に、Twitterを更新し、前参院議員のガーシー氏について言及したことが話題になっています。
堀江氏は、Twitterで、
「田中角栄は5年間国会に行かなくても除名されなかったが、ガーシーは半年も経たずに除名された。
この不公平を自民党が嫌いでたまらない野党が全く指摘しないどころか喜んで賛成している茶番」
と投稿しました。
ガーシー前参院議員は、議員になった日が、「2022年7月26日」なので、堀江氏の投稿内容には、不正確な部分もありますが、堀江氏の指摘は、多くの国民が抱く「疑問」だと思います。
政党所属議員は、「しがらみ」があるので、自分の考えを自由に発言できない部分もあると思いますが、
・故田中角栄氏は、5年間、国会に出席しなかった
・ガーシー氏の除名処分について、野党を含め大多数が賛成した
ことは、普通に考えれば、「異常」です。
そもそも、ガーシー氏は、選挙戦で「国会に登院しない」ことを表明していました。
そして、287,714票の得票を獲得し、当選しました。
しかも、この得票数は、2022年7月の参院選における比例選候補者の第10位です。
これだけ多くの有権者に「国会に登院しないこと」を期待されていたのに、参院の多数決で国会議員を除名してしまうのは、「イジメ」と一緒です。
ガーシー氏に投票した「約28万人」の民意は、あっさりと踏みにじられたわけです。
ガーシー氏の行動に対してよく「国会に出席していないのに歳費が支払われている」ことを挙げる人がいますが、ガーシー氏は「当院しないことを表明して選挙戦を戦い当選した議員」ですから、それが、民主主義にかかるコストなのです。
除名にいたる理由のひとつとして、「欠席」を理由にしていますが、それならば、議院事務局は、今後、全ての国会議員の本会議や委員会の出席率を国民に公表すべきです。
個人的には、旧NHK党の熱烈な支持者ではありませんし、これまでの国政、地方合わせて、選挙で旧NHK党党員または推薦者に投票したことはありませんが、それにしても、今回の「除名にいたる経緯」は、感覚的に、乱暴すぎるし、民意の重さを除名決議に賛成した議員は、認識していないことに、唖然としました。
また、政府がリモートワークを推進する時代において、国会への出席が、国会議事堂への登院だけであるという現状の仕組みについての見直し議論が、国会議員の中から聞こえてこないのも不思議です。
大人はもちろん、将来の日本を背負う子どもたちにとって、今回の一連の除名までの流れは、「学校におけるイジメと何ら変わらないじゃん」と映ったに違いありません。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ846号より)
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