東京都国立市が実施した婚活パーティで、「募集年齢に男女差がある」と、市民から苦情が入ったそうです。

 

2023年2月23日付けのテレビ朝日の報道では、

◆国立市が開催した婚活パーティーが開催されたのは1月15日

◆男女15人ずつが集い理想の結婚相手を探すイベントだった

◆市の広報紙で男性は28歳から49歳、女性は23歳から44歳という条件で募集

◆「女性は若いほうが、価値があるのではないかと捉えられかねない」と苦情があった

◆市は「年齢差を設けることは適切ではない」として、男女とも23歳から49歳に訂正

◆市から運営を委託された業者は、婚活パーティーでは男女とも子どもを望む人が多い

◆そのため、男女の年齢差をつけることが多い

◆他の市で年齢差をつけずに開催したところ、女性は40代、男性は20代が多くなった

◆市の担当者は、出産年齢は特段意識して募集をしてはいないと説明した

・・・

ということです。

 

私事ですが、若い頃は、今より遙かに「好奇心旺盛」だったので、30前後の頃に、10回程度、いわゆる「婚活パーティ」に参加したことがあります。

最近の婚活パーティの内容は知りませんが、当時は、「ねるとん紅鯨団」の影響で、「ねるとん」っぽい内容の婚活パーティでした。

詳細は、記憶していませんが、当時の募集要項にも、男女の年齢差はあったように、記憶しています。

 

今回、国立市の婚活パーティは、「男女15人ずつ」なので、規模としては、適正だと思います。

この手の婚活パーティは、人間が多すぎると、女性と会話をする時間がないので、15人程度が限界でしょう。

しかし、現実問題として、統計的にも、男女の年齢差を若干、付けなければ、希望年齢の人に巡り会う可能性は低くなり、要は、「カップル成立率」もおのずと低くなるので、市からイベントの委託を受けた業者としては、それは避けたかったのでしょう。

 

ただ、今の時代は、求人募集と一緒で、募集に、男女差を付けることは、御法度でしょう。

月並みな意見ですが、今の時代は、

・お見合いを斡旋する親戚や近所の人はいない時代

・家制度は崩壊し、「世継ぎ問題」を多くの人が気にしなくてよくなった

・職場での恋愛は御法度となり、男女とも草食化した

・しつこいアタックは、コンプラ的に、ストーカー扱いされ、アプローチしにくい

・多くの人が結婚やその後の家庭生活の現状を知ることになり結婚に希望が持てない

・給与水準が上がらず、将来の生活不安から、独身を望む人が増えた

・・・

といった時代です。

 

今後、婚活パーティを自治体が開催する場合は、こうした時代背景も考慮しなければ、なかなか「地域活性につながるカップル成立」には、一筋縄ではいかない時代なのかもしれません。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ843号より)
 

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