(前編からの続き)

 

建設業で、「うちの会社はリフォームメインで、認証表記で明確にしたい」という組織があり「建築工事、リフォーム工事、土木工事の施工管理」という認証範囲の組織であれば、リフォーム工事は、建築工事の一部ですが、(私見ですが)「網羅される一時的サイト」は、「建築」、「リフォーム」、「土木」が「網羅される一時的サイト」となるでしょう。

 

《訪問する一時的サイトの適切性》

※関連する要求事項:

 ・IAF MD5:2019  9. 一時的サイト

 ・IAF MD22:2019  9.4 審査の実施

OHSMSの場合、「訪問する一時的サイトが審査に適しているかどうか」が、他のMS(例:QMSやEMS)より、条件に制限があると思います。

具体的には、MD5では、以下のような規定があります。

(MD5より引用)

「選定されたサイトのサンプルは、依頼者の認証範囲、活動及びプロセスの規模及び種類、労働安全衛生リスクに含まれる及び関連する危険源の種類、及び進行中のプロジェクトの段階を代表していることが望ましい」

 

つまり、

・サンプリングすべき一時的サイトの規模

・労働安全衛生リスクに含まれる及び関連する危険源の種類

・進行中のプロジェクトの段階

を代表していることを考慮して、選定する必要があるのです。

 

例えば、代表的な危険源が、「建設現場における重機の使用」であれば、重機が使用されていない準備工事や残工事現場を訪問することは、適切なサンプリングとは言えないでしょう。

 

以上のような観点をOHSMS認証における一時的サイトの審査では、特に考慮することが必要なのです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ810号より)
 

 

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