2023年1月23日放送の朝ドラ「舞い上がれ!」第77回は、先週の放送から時代が4年進み、2013年になっていました。

 

第77回放送のあらすじを箇条書きでまとめると、

・主人公の舞はIWAKURAに正式な社員になり、営業のエースとして活躍していた

・業績は右肩上がりで、社長のめぐみは、新たな機械を増やすか悩んでいた

・貴司は、八木から引き継いだ古本屋デラシネで長山短歌賞に応募する短歌を作っていた

・舞は、父浩太の夢だった“航空機に会社の部品を載せる”方法を練っていた

・舞は、航空機産業参入支援セミナーがあることを知り、参加しようと社長に提案した

という展開です。

 

「朝ドラ受け」が恒例の情報番組「あさイチ」では、

・貴司くんが4年経つと色気が増した

・パソコンが薄くなっていた

・航空機部品の製造に参入するのは反対。無理しちゃダメ。

・ナポリタンって、親の店のお好み焼きから離れすぎ

・・・

などの意見が展開されていました。

 

個人的に、77回放送で注目したのは、主人公の舞が、社長のめぐみに航空機部品参入の提案をする時に、社長から「品質管理はどないすんねん」と問われ、舞の口から「JIS Q 9100」という台詞が出てきたシーンです。

ほとんどの視聴者が、話しの流れから、「航空機部品に必要な品質管理規格かな」と想像はついたと思いますが、急に専門用語が台詞に登場したので、マネジメントシステム規格に関係している視聴者は、驚いたと思います。

視聴者にわかりやすい台詞にするなら、例えば、「航空機部品製造の取引に必要な品質規格」といった台詞も可能だったと思いますが、脚本家は、リアリティを出すために、敢えて一般的には

わかりにくい規格番号を台詞にしたのでしょう。

それにしても、よく、このような規格を台詞にしたなぁ、と感心します。

 

ドラマの中の4年前のIWAKURAは、マネジメントシステム規格で組織の仕組みや運用をチェックすると、要員管理をはじめ、多くの仕組みや管理が脆弱そうな組織でした。

4年間で、自然と管理レベルが上がったプロセスもあるかもしれませんが、航空宇宙産業の製造に参入するには、技術力だけで無く、組織の説明責任能力向上や仕組みの見直しも必要になります。

朝ドラの話題の中心は、夢を追い求める主人公の成長していく姿、かもしれませんが、IWAKURAがどのように社内体制を整備していき、どのように朝ドラで描くのかを楽しみにして、残りの2ヶ月強を見守りたいと思います。
 

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