2023年1月8日に、放送された「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ)の一場面がネット上で物議を醸し出しているそうです。
2023年1月13日付けの「女性自身」の記事によれば、
◆1月8日放送回は、「〜新春!さくらももこ脚本まつり〜」と題した放送だった
◆アニメ用に書き下ろした脚本の中から人気の高い作品が新規作画・演出で放送された
◆「『成人の日』の巻」の一場面をめぐって、「外見至上主義だ」という批判が出ている
◆口や鼻の穴が大きく描かれたその女性が晴れ着を着て写真店から出てきた
◆呉服屋の店主は、「よくお似合いですね、写真もきっと綺麗に撮れているでしょう」女性に声を掛けた
◆まる子は、それを聞いて、「きっと着物の写真“は”綺麗に撮れているだろうね」と皮肉めいたコメントを続けた
・・・
ということです。
実際のこの「成人の日の巻」は、いわゆる「美しくない容姿の女性」に対して、まる子などが皮肉を多数込めたシーンがもっと盛り込まれていました。
ネットの批判の声として、
《今日のちびまる子ちゃんめちゃめちゃルッキズムで辛辣だった》
《ちびまる子ちゃんの成人式の話を見てたんだけどなんかブスは良い着物ても意味ないみたいな中々えぐいシーンが何度もあってめっちゃ不愉快やった。もともとこんな感じだったっけ、久しぶりに見て違和感。子供の頃大好きやったのに。。》
《今日のちびまる子ちゃん死ぬほど不愉快なんだけど》
《子供向けの番組で外見至上主義を植え付けるようなことするのやめてくれんか?最悪すぎるでしょ》
といった意見が上がったそうです。
確かに、今の時代、あからさまに、「容姿の良い人物を高く評価する」、「容姿が魅力的でないと判断した人物を雑に扱う」ことは、御法度です。
しかし、
・そもそも、ちびまる子ちゃんは、まる子のひねくれた性格をおもしろく描いた作品
・ちびまる子ちゃんは、原作者が幼少期の1970年代の世の中の価値観を表した作品
です。
極端な話し、時代劇の時代背景は、基本的に、「男尊女卑」の時代ですが、現代の価値観に合わせて、描いていたら、時代劇が成立しなくなります。
ちびまる子ちゃんの話題に戻れば、「世の中には、本音と建て前がある」ということを子どもに理解させることも成長過程の中では、必要なことでしょう。
個人差はありますが、容姿がよい人に人は惹かれるのは当然ですし、「非美人を人前でディスることはよくない」(建前)ことだが、まる子の「心の声」のように「この人、ブスだなぁ」(本音)と感じるのは、自然な感情だと思います。
最近、30~40年前に描かれた作品をアレンジして、ドラマ化される作品がありますが、その際にも、一部から、今回のちびまる子ちゃんのような非難の声が上がることがあります。
昔の作品のアイデアだけ使用し、現代の時代背景に合わせた脚本なら、その非難は当てはまりますが、配役を変え、若干、新たな筋書きを加えた作品は、「当時の価値観って、今の違うんだよなぁ」という理解で作品を見なければ、ダメだと思います。
ただ、地上波で、誰でも見られるテレビアニメなので、番組の最後に、「原作が描かれた時代は1970~80年代で、当時の価値観に基づいて作られています」旨の説明は必要な時代なのかもしれません。
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