2022年12月17日付けのBBCニュースが、

「ベルリンのホテルで巨大水槽が破裂、魚1500匹の大半が死亡」

という見出しの記事を報じていました。

 

記事を要約すると、

◆ベルリンのラディソン・ブルーホテルで16日午前5時50分ごろ、巨大水槽が破裂した

◆破裂により、ホテルや近くの道路に水があふれだし、落ちたガラスで2人が負傷した

◆水槽(アクアドーム)は、高さ15.85mで、100種類以上の魚1500匹が中を泳いでいた

◆ベルリン消防局は、大半の魚は死んだ、低い外気温のため、助けるのは困難だった

◆水槽破裂の影響でロビー下の小さい水槽が酸素不足状態になった

◆小さい水槽に入れられていた魚400~500匹の救出にもベルリン消防局は取り組んだ。

◆ホテルの客は外に避難し、外では、水槽破裂により大破した玄関扉の残骸が道路に散らばった

◆アクアドームは2003年12年に設置され、世界最大の円筒形水槽としてギネスに認定された

◆建設当時の報道によると、総工費は約1280万ユーロだった

◆事故前のベルリンの夜間気温は零下6度まで下がっていた

◆厳しい気温の低下で、水槽にひびが入った可能性が指摘されている

・・・・

とのことです。

 

私は、水族館が比較的好きで、沖縄の美ら海水族館をはじめ、巨大水槽を目にする機会は多いです。

また、私の知人には、こうした水族館の施工に関わっている人も多いので、管理が大変な話しを聞いたことがあります。

あくまでも、この手の「破裂事故」の一般論になってしまいますが、今回の「破裂原因」として有り得るケースを挙げてみたいと思います。

 

●ケース1:アクリル製水槽の接着面の経年劣化による剥離

アクリル製水槽の事故として一番考えられるのは、アクリル接着面の剥離だそうです。

アクリルの接着面は経年劣化するので、定期的に水を抜いてメンテナンスをするそうです。

したがって、このベルリンのアクアドームは、2004年に完成し、2019年に改装工事をしたという報道が他のメディアでありましたが、どのぐらいの頻度で、どのようなメンテナンスをして、管理していたのか、気になります。

 

●ケース2:アクリル製水槽は乾燥するとヒビが入る

アクリルは、乾燥するとヒビが入ることがあるそうです。

2019年の改装工事の際に、どのぐらいの期間、水を抜いていたのかわかりませんが、メンテナンス時のアクリルの管理に問題があった可能性があります。

 

●ケース3:外気温の寒さにより想定するアクリル板の設計強度以下の温度になった

この日のベルリンは、寒波の影響で、外気温がマイナス6度だったそうです。

ただ、アクアドームは、ホテル管内にあるので、ある程度の温度は保たれているはずです。

可能性としては、燃料費の高騰で、館内の空調費用をケチって、アクアドームが設計上、想定していた設計温度を下回り、強度が低下し、ヒビが入った可能性があります。

 

いずれにせよ、アクアドームの設計者は、「武器を使用しない限り、穴が空くことは絶対にない」と言っているようですから、設計強度を下回る状況が、メンテナンス時や日常の管理の中で発生し、その積み重ねで、破裂したと考えられるのかもしれません。

・設計会社

・改装工事会社

・ホテルの空調管理会社

などが、アクアドームの設計・施工・メンテナンス仕様にしたがって管理していたのかが、この事故の責任の所在を明確に究明するポイントになるでしょう。
 

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