先日、ISO審査員仲間の雑談で、「OHSMSのリモート審査」について、色々と意見交換しました。

その中で、特に話題になったのが、「ISO45001(OHSMS)認証審査におけるリモート審査」についてです。

 

きっかけになったのは、ある審査員が「OHSMSの審査で、リモート審査を経験したことがあるか?」と聞いたことでした。

すると、別の審査員が「OHSMSは、リモート審査ができないって研修会で周知された気がする」といい、そこで、関連する基準類をみんなで、チェックしてみました。

 

まず、チェックしたのは、IAF文書のMD5:2019(品質、環境及び労働安全衛生マネジメント システム審査工数決定のためのIAF基準文書)です。

 

MD5では、「4.」に「初回のマネジメントシステム認証」というタイトルがあり、「4.5」に、「遠隔審査技法(リモート審査)」について以下の規定があります。

 

“OH&SMSについては、これらの活動は文書/記録のレビュー、及びスタッフ及び働く人の面談に限定される。さらにOH&SMSについては、プロセス管理及び労働安全衛生リスクの管理に関して遠隔審査技法を利用した審査を行うことはできない。”

 

ただし、「5.サーベイランス」、「6.再認証審査」には、遠隔審査技法についての規定がありません。

つまり、「サーベイランスと再認証審査についてはフルリモート審査が可能」と解釈できそうです。

 

他の関連項目や基準を確認してみました。

 

IAF MD5「9.3 一時的サイト」

(略)OH&SMSについては、上記の方法は、プロセス管理及び他の労働安全衛生リスク管理への立会いに関連しないオンサイト審査の一部のみを代替する手段とみなすことができ

る。

 

IAF MD22:2019

G 9.4.4.2 審査チームは次の要員と面談を行わなければならない。

i) 労働安全衛生に法的責任をもつ経営層

ii) 労働安全衛生に責任をもつ従業員の代表者

iii) 例えば、医師及び看護師といった従業員の健康を監視する責任をもつ要員。面

談が遠隔で行われる場合、それを正当化する理由は記録されなければならない

 

ちなみに、上記に挙げた(MD5の9.3、MD22のG9.4.4.2)規定は、「共通事項」、つまり、全ての審査種別に適用される規定です。

したがって、MD22における「面談の実施」とMD5における「一時的サイトの審査」を加味して「リモート審査」について整理すると、以下のようになると考えられます。

 

(※リモートOK:〇、リモート審査不可:×、規定していないから不明:?)

■常設サイト

         初回  定期   更新

・文書      ○  (○?) (○?)   

・面談      ○  (○?) (○?)

・監視者への面談 ×  (×?) (×?)

・プロセス及び  ×  (×?) (×?)

OHSリスク管理

 

■一時的サイト

         初回  定期   更新

・文書       ○   ○   ○

・面談       ○   ○   ○

・監視者への面談  ×   ×   ×

・プロセス及び   ×   ×   ×

OHSリスク管理

 

(後編に続く)

 

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ819号より)

 

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