問題が起きた場合、その問題を解決し、二度と問題が起きないように、原因を究明し、再発防止(是正処置)を取ることは、組織マネジメントとしては、当然のことです。
会社組織の場合は、是正処置により、社内ルールを見直し、関係者に見直した手順の教育を徹底することで、再発を防ぎ、顧客や市場の信頼を回復するために努めますが、その問題が、社会問題の場合は、自治体や政府など行政機関が、再発防止策を講じ、場合によっては、法令や条例化するのが、世の中の仕組みです。
だた、一歩進んで、マネジメントの世界では、問題が起きる前に手を打つ、つまり、予防処置が重要なことを知っています。
例えば、「事故」と言えば、建設業界や航空機、鉄道など旅客交通業界、医療業界が、真っ先に浮かびます。
例えば、建設業の世界では、「ヒヤリハット」といって、業務をする中で、多くのヒヤリハットを情報として共有化し、事前の対策と危険の認識を深めることで、重大な事故を未然に防ぐ活動を常識的に実施しています。
また、KYT活動(危険予知トレーニング)といって、不安全箇所や状態、人の行動を発見する力量を高める訓練を行っています。
医療事故や航空事故については、インシデントといって、事故が発生するおそれのある状況を組織で情報共有し、大惨事にならないように、マネジメントしています。
以前、医療機関のコンサルを担当したことがありますが、「針刺し事故」や「注射剤の取り違え事故」などは、ある程度の規模の病院であれば、日常的と言っては大げさですが、それなりに発生しています。
ただ、これらの事故も、結果的に、患者が重篤な症状にならなければ、インシデントとして取り扱われ、以前なら「関係者間のみで隠蔽」されたこともあったのかもしれませんが、今の時代は、組織内で共有し、業務手順の改善に役立てる組織が多いでしょう。
しかし、医療機関の場合は、あくまでも、「医師や病院として、医療ミスにつながる恐れ」に関しては、「予防」について関心が高いですが、「患者さんの健康」に関しては、「予防」という観点は、希薄な気がします。(※そうじゃない医師や病院もあると思うので、ごめんなさい)
患者さんの健康について、問題が起きるまで「様子を見ましょう」などと、言ってもらえるのは、「人間ドック」など、「患者の健康チェック」を目的としている場合ぐらいではないでしょうか。
通常の開業医であれば、日本の医療の場合、「保険診療」つまり、医療行為に対する価格は、医療行為ごとに、国が定めた点数を基に「1点=10円」として計算される仕組みだからです。
要は、人間ドックのような自由診療を除き、予防目的の医療相談では、医療機関は、お金を稼ぐことができません。
したがって、関心が「症状に対する治療」に向くのは当然でしょう。
保険診療の世界(医療機関の点数や患者の自己負担額、負担率)に、予防の観点を入れないと、医療機関はもちろん、国民も予防に目が向かないのかもしれません。
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