2022年10月30日放送のTBS系「サンデーモーニング」のスポーツコーナー(ご意見番)をリアルタイムで視聴しました。

この日のご意見番は、元中日監督の落合博満氏と元DeNA監督の中畑清氏。

番組では、29日に行われた「SMBC日本シリーズ2022 第6戦」でオリックスが3-0ヤクルトを破り、3連勝で26年ぶりの日本一に王手をかけたことを報じた。

 

この第6戦の映像が流れた後、司会の関口宏さんから第7戦の予想を聞かれた落合氏は、「やってみなきゃわからないです」と解説しました。

すると、中畑清氏はオリックス有利を断言し、落合氏へ「言ってもいいと思うよ。やってみなきゃわからないって無責任だと思うよ」と突っ込みしました。

 

この中畑氏の突っ込みに対して、落合氏は、「お互いに応援している人がいるからどっちっていうのは言えない」と中畑氏に返しました。

 

落合さんと中畑さんは、年齢的には同級生ですが、理論派の落合氏に対し、気持ち・根性派の中畑氏とキャラクターが異なります。

昔の選手で言えば、理論派の野村克也氏と天性の野球勘が優れプレーが派手だった長嶋茂雄氏の関係のようです。

 

このコーナーを長年勤めていた張本さんが降板し、上原浩治さんが後任になりました。

張本さんがレギュラーだった時にゲストで出演していた上原さんは、張本さんの発言に「喝」を入れていて、後任に決まったときは、期待していました。

しかし、レギュラーになったら、「選手は一生懸命やった結果ですから・・・」、「(不振の選手に対して)そういうときもあります、問題ないです」とまるで「ご意見番として視聴者が期待する解説」をしていないです。

 

中畑さんの落合さんに対する「突っ込み」は「視聴者は、どっちが有利か、専門家の答えを期待しているんだから、それに応えて、はっきり予想しなさいよ!」という意味で、「視聴者や番組制作側の期待に俺たちは応える責任があるでしょ」ということでしょう。

 

サンデーモーニングでのこのやり取りについて、中畑さんは、別の局でスポーツ番組をやっていた経験もあり、「俺たちテレビ出演者は視聴者が知りたいことに応える責任がある」という精神が強く、落合さんは、正直な考えを述べたのだと私は理解しました。

しかし、選手OBやジャーナリストは、現役選手との個人的人間関係や取材対象である選手との人間関係を考慮、忖度し「本音はしゃべることができない立場なんだな」とあらためて感じました。

つまり、選手OBやジャーナリストはは、技術的解説や事実の報道はできても、評論対象者の選手や球団に対して、利害関係がありすぎるから、悪いことはあまり言えない存在なのだと。

利害関係がない立場となると、「野球(スポーツ)に詳しい著名なタレント」が評論する際に問題はないかもしれません。

ただし、一般視聴者の多くは「野球に詳しいかもしれないけど、所詮シロウトでしょ」と捉える可能性もあり、そう考えると、「老害」といわれても、現役選手からみたら「レジェンド」といわれる「張本勲さん」のような立場が適任のように思います。

降板前の張本さんは発言が慎重になってしまいましたが、全盛期の張本さんなら、忖度なしで、ズバズバ「あっぱれ/喝」の判断を下しており、こういう立場の人でないと、サンデーモーニングの「ご意見番」は適任とは言えないのかな、と思います。
 

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