2022年10月22日付けの共同通信社が、

「山陽道事故で産廃30トン散乱 通行止め12時間ぶり解除」

という見出し記事を報じていました。

 

この記事によれば、

◆10月22日午前4時25分頃、山陽自動車道下り線で、大型トレーラーが単独事故を起こした

◆事故により、荷台から産業廃棄物、約27トンが路上の広範囲に散乱した

◆散乱した廃棄物の回収作業のため岩国IC―玖珂IC間が一時通行止めとなった

◆けが人はいなかったが、通行止めが解除になったのは、約12時間ぶりの午後5時過ぎ

◆現場は緩やかな右カーブで、トレーラーは左側のガードロープに衝突後、中央分離帯に衝突

◆産業廃棄物は鉄くずやコンクリート片などで、ほぼ全てが荷台から落ちて散乱した

とのことです。

 

共同通信社以外の記事も検索して、読みましたが、現時点では、情報がわずかで、事故原因は、わかっていないようです。

一般論として、推測すると、「過積載」の可能性があるかもしれません。

つまり、「過積載→カーブでスピードを緩めようとした→荷台が重すぎて曲がりきれず横転した」という図式ではないかと思います。

 

事故により、けが人が発生しなかったのは不幸中の幸いです。

ただ、「高速道路を12時間以上も通行止めにしてしまう事故」ですから、

・高速道路利用ができない影響

・高速道路が使用できないことで一般道が混雑した影響

・産業廃棄物飛散による作業の発生と近隣への影響

といった近隣への環境被害が発生したことは間違いないです。

 

産業廃棄物運搬業者が、「緊急事態の想定と対応手順の作成及び訓練」をしていたのかわかりませんが、

・積荷である廃棄物の飛散を最小限にする対応策

・事故発生時の対応手順

が効果的に実施されていたら、通行止めの時間は、もう少し抑えられたかもしれません。

 

事故を起こしたトレーラーは、「トレーラー一体型」(箱型トレーラー)ではなく、「平板トレーラーのワイヤー固定式」だったと言われています。

つまり、そもそも、積荷重量に対してワイヤー固定式で高速走行するのは、荷台の安定性などの面で、危険だったのだと思います。

 

詳しいことはわかりませんが、私は仕事を通じて、運送会社と関わりがあるので、この手の車両には「一定の要件を満たす長大又は超重量物を輸送するセミトレーラーの重量緩和措置」があるという話しを聞いたことがあります。

しかし、重量緩和措置を受けている場合、高速道路は通行できないはずです。

シロウト目線ですが、「過積載」、あるいは、緩和措置がされている場合は、「高速道路通行違反」といった可能性が考えられます。

 

仮に道路運送車両法など法律面は問題なかったとしても、高速道路利用におけるリスクがある状態の運送だったのではないかと思います。

今後明らかになる事故原因に注視したいと思います。

 

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