2022年10月4日に、岸田文雄首相は、自身の長男で公設秘書の翔太郎氏を首相秘書官とする人事を発令する方針を固めたとの報道がありました。
岸田首相は、自身の長男を首相秘書官として任命する理由については、「首相官邸内の人事の活性化と岸田事務所との連携強化のためだ」と説明しているそうです。
長男の岸田翔太郎氏は31歳。
広島県の名門、修道高校を卒業後、慶応大学法学部政治学科に入学・卒業し、新卒の2014年に三井物産に就職しました。
そして、2020年に、岸田文雄事務所(議員事務所)に入り、公設秘書として活動されてきました。
これまでの報道では、岸田首相が首相になる以前は、父である文雄氏と議員宿舎で暮らし、首相になったあとは、首相公邸に住んでいるという話です。
翔太郎氏が「首相秘書官」として適任かどうか、という「翔太郎氏の資質や力量」について議論する以前に、「まだ政治家秘書経験の浅い、政治に関しては半人前の身内を要職に就ける」ということは、世間から批判を浴びることは間違いありません。
また、岸田首相が、翔太郎氏を首相秘書官に抜擢した理由である「事務所との連携強化」についても、現在、首相秘書官を務めている山本高義氏が岸田事務所に復帰し、入れ替わるように翔太郎氏が岸田事務所から首相秘書官になるので、「あまり世間が納得する理由」とは思えません。
私の想像ですが、岸田文雄氏自身が、祖父の代からの代議士家系で、3代目ですから、岸田家の代議士4代目候補として、政治手法や人脈づくりなど、政治家としての帝王学を首相秘書官という絶好の教育の場で身に付けさせたい、という思いが、文雄氏にあるのでしょう。
会社経営でいえば、同族企業やオーナー企業が、自分の長男を後継候補として、自分のサポートポジションに就けて経営者としての帝王学を学ばせる、というのはよくあることです。
また、先代経営者が、身内に厳しいタイプで、しっかり指導する経営者であり、かつ、「経営者として見込みがない」と判断すれば、後継者は外様にするといった決断ができる人なら、「半人前のうちから帝王学を学ばせる」というのは、よい方法論だと思います。
ただ、「政治家」とは、同族企業のように「家業」であってはいけません。
正確な数字を調べたわけではありませんが、現在の自由民主党の代議士の大半は、世襲議員ではないでしょうか。
別の言い方をすれば、今の時代、世襲でなければ、国会議員になりにくい、ということでしょう。
「公の世界」で、世襲が国民の大部分から許されるのは「皇族」ぐらいで、国民の代表である国会議員が世襲で選ばれ続けるのは、問題でしょう。
ただ、議員事務所職員の立場で捉えれば、「世襲」してくれた方が、自分の立場や利権も安泰なので、仮に「後継者はボンクラ息子だなぁ」と思っても議員事務所のスタッフは、口に出すことはないでしょう。
2022年7月22日の第26回参議院議員通常選挙のあとは、国政選挙が3年間ないので、自民党勢力は国会で、安定多数を占めているといっても、「やりたい放題」過ぎるな、と思います。
【好評発売中!】
『事例で学ぶコンプライアンスⅠ』
(トータルEメディア出版)
事例で学ぶコンプライアンス Ⅰ | TEM出版書店 (total-e-media.jp)
事例で学ぶコンプライアンス | 有賀正彦 |本 | 通販 | Amazon
『できるビジネスマンのマネジメント本』
(玄武書房)
https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html
Twitter:https://twitter.com/ariga9001