組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。

 

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

 

今回のテーマは、「アセットマネジメントシステム適用組織とガイドラインについて」について。

 

「アセットマネジメントシステム」とは、「資産(アセット)を保有または管理・運営する組織が、資産から得られる「価値」を長期に亘って最大化するために、実施すべきアセットマネジメントの仕組み」のことです。

 

適用する組織に対しては、マネジメントシステム要求事項として、ISO55001:2014が規定されており、認証規格となっています。

なお、現時点で、全世界(約30ヶ国)で約250組織(うち日本は約80組織)がISO55001の認証を授与されているそうです。

 

マネジメントシステム要求事項である「ISO55001」に基づいたアセットマネジメントシステムをどのように導入したらよいか、つまり、「アセットマネジメントシステム適用のためのガイドライン」として、「ISO 55002:2018」が規定されています。

 

「ISO55002」では、主に以下の内容が規定されてます。

(国際標準化機構のリーフレットより引用)

◆ ISO 55001の各箇条の要求事項について、その要求事項がアセットマネジメントの4つの「基本」―価値、整合性、リーダーシップ、保証―に、どのように貢献するのかを含む、詳細なガイダンス

◆ ISO 55001の要求事項を、アセットマネジメントの鍵となる領域―アセットポートフォリオ、アセットマネジメントシステム、そしてアセットマネジメント自体―に、どのように適用したら良いか。

◆アセットマネジメントシステムの一部として考慮する必要がある、箇条横断的な7つの主題について

 

◆「箇条横断的な7つの主題」とは、

・価値

・アセットマネジメントシステム(AMS)の適用範囲

・戦略的アセットマネジメント計画(SAMP)

・アセットマネジメントシステムの意志決定

・リスクマネジメント

・財務

・あらゆる組織への拡張性(スケーラビリティ)

 

話題は少し逸れますが、私は、「アセットマネジメントシステム」に関する業務に携わっているため、クラインアントや仕事仲間から「アセットマネジメントシステムを1分で説明して」とたびたび聞かれることがあります。

簡略的に説明すると、よく質問されるのは、

1)アセット所有者のための規格か

2)アセット所有者から委託を受けて管理する組織にも適用できるのか

3)アセット自体が製品を生産する製造設備などの場合は、認証の必要性はないのか

4)アセットマネジメントシステム認証は、対象アセットを利用する人への信頼性保証か

・・・

といったことです。

(後編に続く)

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ797号より)

 

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