2022年9月17日付けの朝日新聞デジタルによれば、今年の2月に6人の従業員が亡くなる火災が発生した三幸製菓の荒川工場が、9月5日から工場を再開し、「雪の宿」など22商品の販売を再開すると発表したそうです。
三幸製菓には、荒川工場の他に、新崎工場と新発田工場がありますが、こちらは、消防署と労働基準監督署の立入調査を受け、それぞれの監督官庁からの是正確認と自社による生産設備の点検・稼働テストを経て、6月27日に再開し、7月から「チーズアーモンド」、「ぱりんこ」など33商品を販売しています。
記事では、「原材料価格の高騰を受け、一部の商品は内容量を減らす」ことも触れられていました。
私は、8月にスーパーで「ぱりんこ」を買いましたが、こちらは、まだ、内容量は変わっていないようでしたが、今後、どの程度減らされるのか、チェックして購入してみようと思います。
三幸製菓のWebサイトには、2022年9月1日付けで、「荒川工場の生産再開のお知らせ」という文面が掲載されています。
その中で、再発防止への取組みとして、
・消防や専門家のご意見も踏まえて、現状想定し得るあらゆる火災原因を検討し、再発防止策を講じた
・建物の安全性を確認するため、建築の専門家を交えたチームを立ち上げて自主点検を実施し、建築基準法等の遵法性も確認した
・ソフト面においても、避難マニュアルの更新や、全従業員(パート従業員含む)を対象とする夜間を含む避難訓練の実施などの対策を講じた
とあります。
個人的には、
・荒川工場を含め、各工場の問題点がタイムリーに経営陣に上がる体制になったか
・各工場の品質、食品安全、労働安全、環境管理に関する責任者間の情報共有は取れているか
・現場の声が、工場責任者、経営陣にタイムリーに上がるようになったか
といった点が、改善されているのか、関心があります。
確か、三幸製菓は、全ての部門ではないですが、各工場が環境マネジメントシステムや食品安全マネジメントシステムの認証を取得しています。
認証機関は、内部コミュニケーションや継続的改善、緊急事態の想定と対応訓練などの仕組みが機能する状態なのか、しっかり、チェックして欲しいと思います。
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