2022年8月9日(日本時間の10日)に、エンゼルスの大谷翔平選手がアスレチックス戦に「2番・投手」でスタメン出場し、6回を91球5奪三振、無失点の好投で、メジャー5年目で初の「10勝」をあげました。

また、この日は、「二刀流出場」で、5本目のホームランを放ち、「25本塁打」になり、1918年に「ベーブ・ルース」(当時レッドソックス)が「二ケタ勝利、二ケタ本塁打」(13勝、11本塁打)を達成(1918年8月8日)して以来、メジャーリーグでは104年ぶり(104年と1日)となる偉業を達成しました。

 

このニュースは、日本のメディアだけではなく、海外メディアも一斉に報じたので、ご存知の方も多いので、詳細は省きますが、備忘録的に、この試合で達成した、その他の記録について、触れておきたいと思います。

 

《2022年8月9日の試合で大谷選手が達成した主な記録》

・2ケタ勝利&2ケタ本塁打(10勝&25本塁打)

(2ケタ勝利、2ケタ本塁打、2ケタ盗塁のトリプルダブルも達成)

・投手として出場した試合で5本目のホームラン

(これまでの日本人最多は野茂英雄投手の4本)

・メジャー通算118本目のホームラン

(日本人2位。1位は松井秀喜さんの175本)

・メジャー通算100投手からホームランを達成

(大谷選手の100投手目はセルマン投手。松井選手は175本で140投手)

・メジャー日本人選手通算本塁打が700本目(第1号は野茂英雄さん)

・今シーズン自己最多の157奪三振(これまでの最多は2021年の156奪三振)

・日米通算1000奪三振を達成(通算1003奪三振)

・無失点&本塁打はアメリカンリーグでは50年ぶり2回目

・25本塁打以上打っている投手の奪三振は、メジャー史上5回目(ルース3回、大谷2回)

 

それにしても、9勝目をあげてから、2021年シーズンは3度、2022年シーズンは4回目、合計7回目の挑戦で、ようやく10勝に到達。

「勝ち星は、チーム状態など単なる巡り合わせ」と考えることもできますが、それでも、全世界の注目度を考えれば、冷静沈着な大谷選手には、見えないプレッシャーが掛かっていたことは想像に難くありません。

 

また、前記したこの試合で達成した記録の数々は、「メジャーリーグ史上、ベーブ・ルース以来2回目の2ケタ勝利&2ケタ本塁打達成」に、結果論ですが、花を添える記録づくめの1日だったと言えるでしょう。

しかも、日本式語呂合わせですが、達成した日が「やきゅう(8月9日)」の日ですし、この日のオークランドコロシアムは、大谷選手が「初勝利、初本塁打、通算100本塁打」の球場。

「大谷選手は何か持っている」とまわりが感じるのも当然でしょう。

 

しかし、記者会見で大谷選手は、

「単純に2つやっている人がいなかったというだけ」

「それが当たり前になってくれば、普通の数字かもしれない」

「自分の今の数字がどういう印象なのかとかはあまりわからない」

「終わった後にどんなシーズンを振り返られればいい」

などと「淡々と」語ったそうです。

 

大谷選手としては、あくまでも、

・まわりが喜んでくれればいい

・シーズン中は目の前の試合に集中して全力を尽くすだけ

・投手としては、「WHIP」、打者としては「OPS」を高めるだけ

という考えなのでしょう。

※WHIP=(与四球 + 被安打) ÷ 投球回(1.00未満だと球界を代表する投手)

※OPS=OPS = 出塁率 + 長打率(0.9以上は超一流選手とされる)

 

今年のメジャードラフトでは、学生時代に「二刀流」で活躍してきた選手が数人いるようです。

したがって、大谷選手の成功で、今後、「二刀流選手が各チームに1人以上」在籍するような状況になるかもしれません。また、その時、今年の大谷選手が達成した記録は「二刀流選手ならふつうの記録」になるかもしれません。

しかし、野球選手の分業化がベーブ・ルースの時代よりさらに深化した現代において、100年以上ぶりに、投手と打者を「一流レベル」でこなす選手が出現したことがすごいのです。

 

今シーズン、大谷選手に達成して欲しい記録は、「規定投球回数&規定打席」(162イニング、502打席)です。

この「ダブルクリア」は、1900年以降の近代野球ではベーブ・ルースですら、達成しておらず、大谷選手が到達すれば史上初。

チームがプレーオフに進出する可能性は限りなくゼロですが、怪我無く、シーズンを乗り切って、メジャー史上初の快挙を達成してほしいものです。
 

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