福岡市が「福岡市環境行動賞」を受賞した団体の表彰を取り消したことが話題になっています。

各メディアによれば、

◆福岡市が九州大の非公認サークル「九大CARP」の表彰を取り消した

◆取消し理由は、この団体が、旧統一教会と関係のある団体だったため

◆「九大CARP」は、2016年と20年に、環境行動賞の奨励賞を受賞した

◆環境行動賞の受賞理由は、大学周辺のごみ拾いをしたなどによる

◆高嶋福岡市長は記者会見で「賞を授与するチェック体制が甘かった」と述べた

ということです。

 

福岡市が定める表彰に関する実施要領には「宗教団体は受賞対象外」としているそうです。

きっかけは、「SNS上で九大CARPと旧統一教会の関連を指摘する投稿があった」ことから、福岡市として「九大CARPの実態調査」をし、「旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と関係がある宗教団体」と認定したそうです。

 

私が福岡市の立場なら、高島市長同様、「環境行動賞の選考過程で宗教団体かどうかを判断するのは難しい」と答えるでしょう。

言わずもがなですが、「宗教法人」は、許認可ですので、はっきりしますが「宗教団体かどうか」は、「何を持って宗教団体とするか」をチェックすることは、難しいでしょう。

 

「宗教法人法」の定義では、宗教団体とは、

「宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い、および信者を教化育成することを主な目的とする礼拝の施設を備える団体」

とされているので、杓子定規に考えれば、選考過程で、

・教義はあるか

・儀式行事はあるか

・礼拝施設はあるか

をチェックすればいいのですが、実務上は、難しく「机上の空論」でしょう。

 

極論ですが、部活や習い事、会社も「宗教団体」の定義で捉えれば、「宗教的側面」と言える活動は多いでしょう。

例えば、「武道」、「華道」、「茶道」なども「教義的なものや毎朝の儀式や礼拝的施設」と見なせるものはあります。

つまり、「宗教団体かどうか」の判断は難しいと思います。

 

再発防止策を考えてみます。

国や自治体など行政機関が政令や省令、条例等を定めようとする際に、事前に、広く一般から意見を募り(パブリックコメント)、その意見を考慮することにより、行政運営の公正さの確保をはかる仕組みがあります。

これを応用して、表彰について、このように「表彰候補団体」を事前に公にする仕組みがあれば、チェック機能は、有効に働くのかもしれません。

 

個人的に気になるのは『「誰が九大CARP」を「環境行動賞」に推薦したのか』です。

他薦であれば、推薦者には、真の理由(例:統一教会の社会進出、浸透)があったかもしれず、似たような活動を他でしていないか、チェックを掛けるべきでしょう。

 

「宗教」だけでなく、自分たちの信じる思想を戦略的に社会に自然に溶け込ませたい人たちは、旧統一教会に限らず、みな狡猾です。

こうした組織や団体には「真の狙い」を隠して「じわじわと攻めてくる」という認識を私たちは常日頃からもって「公正さのある社会活動」をしていくことが大事なのでしょう。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ813号より)
 

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