2022年6月10日付けの北海道放送(HBC)が、

「利尻産のはずが…ふるさと納税返礼品のウニの一部に産地偽装 偽装ウニを受け取った寄付者には全額返金へ」

という見出しのニュースを報じていました。

 

このニュースによれば、(※筆者がニュースを一部編集)

◆利尻町は、特産のウニをふるさと納税の返礼品にしていた

◆利尻町は、返礼品のウニの一部に産地偽装があったことを発表し、謝罪した

◆「利尻島」と表示された冷凍ウニには「原産地」として「北海道利尻産」の文字があった

◆しかし、冷凍ウニの一部にロシア産のウニが含まれていた

◆冷凍ウニを製造していたのは厚岸町に本社があるカネマス上田商店の利尻町内の工場

◆利尻町によれば、2021年12月~2022年3月にふるさと納税者から苦情が相次いだ

◆「品物が届かない。味が変だ」といった苦情や返品が約20件あった

◆カネマス上田商店以外の3社には、不正は確認されていない

とのことです。

 

報道では、「産地偽装されたウニを受け取ったふるさと納税者には全額を返金する方針」とのことですが、「ふるさと納税者」は、「納税(寄付)」したことで、確定申告し、市民税の優遇措置を受けているはずです。

したがって、確定申告前の「返金」であれば、話は別ですが、新年度のこの時期に「単なる返金」では、問題の解決にならないと思います。

 

総務省及び各自治体は、今回のような「産地偽装」や「農産物の不作」、「工場の閉鎖」などにより返礼品をふるさと納税者にお届けできなくなり「返金せざるを得なくなったケース」の想定と「確定申告後のふるさと納税返金手順」を規定しているのか、知りたいところです。

 

利尻町のケースは、「返金希望者以外」のふるさと納税者には、「利尻産のウニ」を、謝罪文を含めて、再送するのが道理ではないかと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ807号より)
 

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