2022年2月11日の深夜に工場火災が発生し、6人が死亡し、生産を中止していた三幸製菓株式会社が、6月12日に、火災があった工場とは別の2つの工場について、6月下旬頃から稼働を再開する方針を遺族に伝えたそうです。

 

整理すると、

・工場火災が発生したのは、三幸製菓の荒川工場

・三幸製菓は、荒川工場の他に、新崎工場と新発田工場を保有している

・遺族に稼動再開の方針が伝えられたのは、新崎工場と新発田工場

ということになります。

 

各種メディアの報道では、 

・新崎工場と新発田工場について、消防と労働局の検査等が完了した

・荒川工場は、火災が起きた建物を6月20日から取り壊す

・7月下旬までに消防の工場立ち入り検査を受ける

・8月初旬頃に再発防止策などを新潟労働局に確認してもらう

ということなので、荒川工場の再開時期は、未定のようです。

 

法律的な見地では、同一法人内の他の工場(新崎工場と新発田工場)の消防と労働局の検査が終了し、工場稼動に対して問題は解消された、ということになるのでしょう。

ただ、遺族はもちろん、国民感情としては、これまでの報道から、「火災の原因は、労働安全に対する設備投資や人的資源投資を削った結果、火災が発生したんでしょ」と多くの人が考えているでしょう。

 

したがって、「消防設備面の問題は解消された」としても、

・経営体制は刷新されたのか

・業務管理体制の人員補充はされたのか

・現場責任者の意見が経営者に伝わるようになったのか

・現場の意見や情報から、経営陣が適切な対応判断ができる体制になったのか

といったことが改められない限り、「再開は時期尚早では?」という声が上がるのではないかと思います。

 

話題は変わりますが、三幸製菓の銘菓「雪の宿」は、荒川工場の火災になった建屋とは別の建屋で製造されていたと言われています。

つまり、荒川工場の再開時期は未定だそうなので、雪の宿の製造ライン設備に問題が無くても、これまで通りの生産体制では、まだ、「雪の宿」は市場に供給されないのかもしれません。

三幸製菓の経営体制、製造管理体制の抜本的な改善を期待したい反面、「雪の宿」ファンとしては、稼動を再開する新崎工場と新発田工場で、雪の宿の生産を開始してくれたら嬉しいな、という気持ちも正直なところあります。

三幸製菓の商品ラインナップの市場への提供時期について、Webサイトを見てもわかりませんが、生産予定を公開して欲しいと思います。
 

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