2022年5月28日朝8時前に、国際テロ組織「日本赤軍」の元最高幹部だった重信房子さんが、懲役20年の刑期を満了し、出所したそうです。
テレビのニュースで出所直後の重信房子さんを拝見しましたが、76歳(9月で77歳)という年相応の姿になっていました。
私は、世代的に、1972年5月のテルアビブ空港乱射事件当時は4歳、1980年代に世界各地でハイジャック事件や誘拐事件を日本赤軍が発生させた当時は、中学生だったので、当時、日本赤軍が目指していた世界観は、よくわかりません。
しかし、重信房子さん率いる日本赤軍が起こした事件やニュースは鮮明に記憶に残っていたので、2000年に、「ハーグ事件」への関与で国際手配を受け、逃亡を続け、他人名義で不法に入手した偽造旅券を使って日本と中国を行き来し、大阪市西成区のマンションに潜伏していたところを逮捕されたときは、「おばちゃんになったなぁ」と感じたものでした。
あの逮捕から、22年が経過したのですが、重信さんの逮捕時映像の印象が鮮明すぎて、「もうそんなに時間が経ったのか」という事実が信じられません。
それにしても、「革命」と称した学生運動が日本で盛んだった頃の世代は、1945年前後生まれの世代で、皆、高学歴。
学生運動から、約20年経って、オウム事件が発生したわけですが、幹部の多くは高学歴でした。
結果的には、どちらも、最後は、武装闘争という結末。
「みんなが幸福になれる、良い社会にしたい」という思想や主張があるのなら、言論や民主的な政治手法で目指すべきで、多くの市民を巻き込んだ武装革命は、重信氏自身は、刑事的な罪を償ったものの許されるべきものではありません。
ただ、甘いと言われるかもしれませんが、重信氏は、罪を償い一般人になったのだから、過去の過ちについて「罪を償い、お詫びの言葉を述べたからそれで終わりか」という気持ちを持つ人は多いと思いますが、必要以上にバッシングするのは、フェアではないと思います。
しかし、ニュースでは、警視庁公安部関係者は、
「日本赤軍メンバーの思想を考えると“獄中”での解散宣言の効力には疑問が残る」
として出所後の動向に注視しているそうです。
オウム真理教(現アーレフ)の元幹部である上祐史浩氏が代表を務める「ひかりの輪」もそうですが、思想犯は、「極左、極右組織のカリスマ」や亡くなれば「神格化」される可能性があるので、これからも重信氏は、監視され続ける立場なのでしょう。
私見ですが、重信氏に期待したいことは、国内の極左組織に「当時の私たちの活動は間違っていた」と伝え、当時「なぜ武装闘争という過ちを犯したのか」について総括して、静かに余生を過ごして欲しいと思います。
しかし重信氏は、いまだに無罪を主張しているとも言われ、本音や今後の活動はどうされるんだろう、と思います。
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