最近、無人の販売所が急増しています。
私は、仕事柄、出張が多いので、外食機会が多いですが、そんな時に、「無人販売所」を見かけることが増えました。
シチュエーションとして、訪問先で、その日の仕事を終え、宿泊しているホテルに帰り、記憶が鮮明なうちに、報告書作成用のメモを整理し、一段落ついたところで、「さて、晩飯を食べに行くか」となります。
出張先の地方都市によっては、駅前ホテルの近くに飲食店が無いことが多く、そのようなときは、大きな道路を探して、「勘」に頼って、お店を探します。
けれども、歩いても歩いても、飲食店が無い。
遠くに灯りが見えるから、そこまで歩いてみよう、と進むと、コインランドリーで、がっかりという経験はよくあります。
最近は、「遠くの灯り」が「餃子の雪松の無人販売所」というケースが増えました。
「無人販売所が急増している背景」として、新型コロナによる「接触機会の低減」や「3密の回避」を望む消費者が増えたことが追い風になっていると言われています。
ちなみに、「餃子の雪松」は、
◆もともとは、食事処『雪松』の味を継承したいという思いが始まり
◆「雪松」の店主(3代目)が高齢になり後継者問題が生じた
◆看板メニューの「餃子」を再現するため約2年かけて準備を進めた
◆2018年に入間市で1号店を開き、当初は、店内飲食もできた
◆毎日行列で売り切れる状態が続き、すぐに持ち帰り専門に変えた
◆あらゆる地域で販売するために考えたのは「冷凍化」と「24時間営業の無人販売」
◆無人店舗のヒントにしたのが日本古来の野菜の無人販売所
◆2019年夏に、練馬区で24時間営業の無人販売所を開業
◆実質3年弱で、現在は400店に迫る勢いで出店を加速させている
◆冷凍餃子は、埼玉の工場で一括生産している
という会社です。
先日、実家の近所に最近できた「餃子の雪松」が「餃子を購入した人」向けに「春キャベツ1個を無料配付」するというチラシを見つけ、訪問しました。
前述したように、出張先では、3~4回、「餃子の雪松の無人販売所」を見かけ、店内を見学しているものの、購入するのは初。
「日本は治安がいいから」と言われますが、近年のニュースでは、「野菜の無人販売所」の野菜が持ち逃げされ、リンゴやさくらんぼ農家の果実が深夜に窃盗される時代です。
なぜ、「餃子の雪松」が成り立っているか、考えてみました。
・料金箱が「賽銭箱」風で、心理的に「ずる」しにくい
・監視カメラがついている
・1パック(36個入り)1000円とおつりが要らない
・雪松の餃子は、フライパンで焼かないと食べられない
・・・
「フライパンで焼かないと食べられない」という「手間を掛けなければ食べられない」という点がポイントのような気がしました。
そのまま食べられる、あるいは、レンジでチンして食べられる商品なら、ドロボー(窃盗)がもっと発生しそうです。
肝心の「味」ですが、餡はキャベツがぎっしり詰まり、私がよく食べる「味の素の冷凍餃子」よりニンニクが効いていました。
最近では、テレビCMも出すようになった「餃子の雪松」。
この快進撃に死角ははないのか?
今後に注目です。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ801号より)
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