2022年4月29日付けのスポーツ報知が、

「白井一行球審の佐々木朗希詰め寄り騒動余波…選手会が審判不信感でNPBへ質問状提出へ」

という見出しの記事を報じていました。

 

記事によれば、(※筆者が一部編集)

◆日本プロ野球選手会は、NPBに対して、質問状を提出すること明らかにした

◆質問状提出の発端は、白井一行審判員の佐々木投手に対する“詰め寄り”

◆4月24日のオリックス・ロッテ戦で白井氏は球審を務めていた

◆選手会は、(審判と選手の)コミュニケーション不足が一因との見解を示した

◆選手会の質問状は、審判の技量や試合中の対応、役割などについて

ということだそうです。

 

4月24日の試合の「白井球審の佐々木投手へのマウンドへの詰め寄り」については、友寄正人審判長から「(佐々木投手への注意の仕方には)別の方法があった」と指摘があったそうです。

しかし、友寄審判長から白井審判員への「状況確認と口頭指摘」以外、白井審判への処分や措置はなく、「一件落着」の様相でしたので、個人的には、日本プロ野球の選手会からNPBへの質問状提出は、「ファンあってのプロ野球」という点で、評価できると思います。

選手会からの質問状に対して、NPBがどのような回答をするのか、プロ野球ファンを始め、多くの国民の注目が集まることは間違いないし、人気スポーツである「プロ野球」がこうした「パワハラ」問題に向き合うことはは、他のプロスポーツにおける規範にもなると思います。

 

4月24日のこの件が発生して以降、多くのプロ野球OBや野球関係者から、

・大リーグでは、審判の侮辱行為と判断されるから苦笑いは止めた方がいい

・判定に対しては、選手は、ポーカーフェースでいるのが、一番得である

・佐々木投手にとって、長いプロ野球人生をすごす上で勉強になった

・審判は感情的であってはならない

・・・

などといった、これまでの経験則や損得勘定の意見が多く上がっています。

 

個人的には、どの意見も、それぞれの立場で考えれば、理解できますが、「4月24日のこの試合」に限って言えば、そこに至る伏線などを考慮せずに考えると、

・球審がタイムを掛けずに、佐々木投手のいるマウンドに詰め寄ったこと

・制止した松川捕手に「なんやお前」と恫喝まがいの言葉を発したこと

は、明らかに「公平・中立・信頼性」が求められる審判として適切な行動ではありません。

 

したがって、そのような質問内容なのかはわかりませんが、選手会がNPBに提出する質問書のなかで、

・試合中の選手等の態度に対する対応の仕方

・審判の技量の平準化に対する施策

について、NPBや審判部の取組みや考え方を確認することは、重要だと思います。

 

また、

・NPB(審判部)と選手会の定期的な意見交換の場

・選手や球団、ファンから判定に対する苦情があった場合の対応方法

については、明確にルールを設定するべきではないかと思います。

 

新型コロナを理由にするのは、言い訳ですが、自分の仕事の世界でも、リアルに関係者と交流し、意見交換する場が減っているので、コミュニケーション不足が遠因になっている問題も振り返れば、あるよな、と思った次第です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ800号より)

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