「新型コロナへの懸念」、「投資縮小による生産障害」、「生産余力縮小」、「原油在庫の落ち込み」、「ウクライナ情勢」などにより、原油価格が高騰し、日本でも顕在化した影響が出ています。
木材業界では、2021年3月頃から、住宅の柱や梁、基礎土台に使う木材の需給がひっ迫して木材不足になり、価格が高騰する、いわゆる「ウッドショック」が起きています。
ウッドショックの原因としては、主に3つあります。
◆木材の減少
海外木材は、北米(主にカナダ)産が多いそうです。
しかし、カナダでは、害虫被害の発生、あるいは寒波、新型コロナの影響で樹木の伐採労働者が減り、製材工場の稼働率が下がり、木材自体が不足してしまいました。
◆アメリカ・中国での建築ラッシュ
新型コロナにより、リモートワークが増え、郊外の住宅需要が拡大したそうです。
特に、アメリカや中国では、大規模な財政出動と歴史的な住宅ローンの低金利政策が取られた結果、「空前の建築ラッシュ」となったため、海外の木材が日本に入ってこなくなりました。
◆コンテナ不足
コロナ禍により自宅で過ごす環境になったことから、通販利用が拡大し、世界的に流通が圧迫されて、コンテナ不足が起きています。
そのため、海外木材を運搬するコンテナが不足して、コンテナ輸送の遅れなっているそうです。
これらの理由により、海外木材の不足から木材価格が高騰し、国産材を代用する動きから国産材も不足し「ウッドショック」が起こってしまったのです。
木材業界に詳しい知人の話では、現状、この状況は、改善されていないようです。
したがって、木材単価は、値上がり続けており、今後もリモートワークの普及で日本でも郊外に移住する人が増加しているため、建築需要が増え、木材不足と価格高騰は続くといわれています。
また、木材が不足しているので、住宅メーカーや住宅工務店は、建築用木材が入手できず、契約できても、工事に入れないケースも今後増えるでしょう。
さらに、現在は、世界的な「脱プラスチック化」が進んでいます。
つまり、「プラスチック製品をできるだけ作らない、使わない」、「作る場合にはリサイクルすることを前提に作る」という流れです。
「プラスチックを使わない」ため、スーパーなど小売店や飲食店では、レジ袋の削減やプラスチック製の食品トレー・スプーンから紙製や生分解性プラスチックに置き換わってきています。
したがって、木材不足は、住宅関連業界だけでなく、紙メーカーにも影響があるので、紙の価格も高騰するのではないかと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ797号より)
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