2022年2月16日付けのBSN新潟放送が、
「6人死亡の三幸製菓工場火災 全工場の生産停止は3か月程度に」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、(※筆者が一部編集)
◆三幸製菓は、6人が死亡した工場火災を受け、全工場の生産を約3ヶ月停止する
◆16日に、外部の専門家を交え火災の原因分析と対策の検討を進めると発表した
◆火災は、2月11日深夜に荒川工場で発生し、女性清掃員ら6人が死亡した
◆警察は15日、新潟市にある三幸製菓本社や荒川工場に家宅捜索に入った
◆現在、業務上過失致死の疑いで調べを進めている
とのことです。
他の報道では、「近年、8回の出火(ボヤ)があった」そうなので、警察は「単なる失火」ではないと考えているのでしょう。
個人的に気になるのは、
・なぜ、3ヶ月程度の生産停止としたのか。その根拠は?
・8回発生しているボヤに対して、消防は、是正指導を正しく実施していたのか
・工場は24時間操業であるが、設備メンテナンスと清掃は十分に実施できていたか
・3ヶ月停止によるスーパーへの影響
などです。
〈生産停止3ヶ月について〉
私が三幸製菓の株主や取引先なら、「3ヶ月の生産停止の根拠」をお聞きしたいです。
3ヶ月間にやるべきロードマップの概要すら作成していない状態での「3ヶ月」だとしたら、利害関係者に対して、説明不十分だな、と思います。
こうした事故から会社がやるべきことは「信頼回復」ですが、「今後の計画が行き当たりばったり」では、「安心して下さい、もう大丈夫です」と言われても、信頼が薄いと思います。
〈8回のボヤ〉
地元の消防は、これまでに発生したボヤ火災について、適切な指導をしていたのか、知りたいです。
また、今回の火災原因がわかりませんが、生産ラインからの出火のようなので、一般的な米菓工場で考えると、せんべいくずなど炭化し、火元になった気がしますが、避難体制があったのか、また、その避難の仕組みが機能していたのについても、知りたいです。
〈設備メンテナンスと清掃〉
設備メンテナンスや清掃は、経営的には、直接利益を生まないので、軽視されがちです。
生産を最優先し、火災リスクなど安全面に十分な資源を投入していなかったとすれば、過去に世間を揺るがした事故(例:福知山線脱線事故、福島第一原子力発電所事故)と同じで、経営陣に責任があると思います。
他の報道だと、清掃作業中に亡くなった方は、火災の煙で視界が遮断され、避難経路がわからなくなった可能性もあるようです。
排煙装置や消火設備がちゃんと有効的に機能するか、管理していたかが気になります。
〈スーパーなど小売への影響〉
米菓は、賞味期限が短いので、全工場で生産を停止すると、大手小売の棚からは、三幸製菓製品が無くなります。
また、スーパーの棚は、野球で言えば「レギュラー争い」、お笑い芸人でいえば「ひな壇タレント」のようなもので、「棚から姿を消す」ということは、別のメーカーにそのポジションを譲ることになります。
生産を開始しても、しばらくは、風評被害で問屋やスーパーは、仕入を見送るかもしれません。
このように考えると、三幸製菓が起こした「今回の火災」の影響や代償は計り知れません。
企業体質の改革が根本にあるのかもしれませんが、事業継続管理、品質、環境、労働安全衛生、食品安全面からのマネジメントシステムの見直しと継続的な監視、改善体勢を再構築して欲しいと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ790号より)
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