2022年1月9日付け朝日新聞デジタルが、
「アスファルト工場のミキサーで男性2人死亡 メンテナンス中に稼働か」
という見出しの記事を報じていました。
記事によれば、(※筆者が一部編集)
・9日PM2時頃、「多摩アスコン」で事故が発生し、119番通報があった
・事故内容は、メンテナンス中のミキサーの中に2人が閉じ込められた
・消防が救助活動を行ったが、男性2人(40代と20代)の死亡が確認された
・ミキサーはアスファルトの材料を混ぜるもので、2人はメンテナンス作業中だった
・ミキサーが、何らかの原因で稼働し、2人が巻き込まれた
・多摩アスコンは、2016年に設立され、従業員は20人前後
・多摩アスコンは、主にアスファルトの製造や販売を行っている
ということだそうです。
「何らかの原因で稼動し」・・・一般的には、設備が突然動き出すケースは殆どなく、この種の事故は、「誰かが設備の電源を入れた」ことが「稼動」した理由でしょう。
月並みですが、ミキサーの中のメンテナンスをする際は、
・ミキサー内で作業する人
・ミキサーの外で安全確認する人
・操作ボタンや設備につながる電源の切断を監視する人
・動的設備は動かないように安全装置を掛け、監視する人
などをしっかりと配置して、作業を実施する必要があります。
メンテナンスが、定期的なものだったのか、突発的なものだったのかはわかりませんが、
・効果的なメンテナンス手順があったのか
・手順にしたがった作業を実施していたのか
・作業者はメンテナンス作業におけるリスクを理解し、作業を実施していたのか
・組織は定期的な安全教育を実施し、安全指導を重視していたのか
・・・
といった点が気になるところです。
ちなみに、アスファルト工場で「ミキサー」と言えば、
「計量された骨材・石粉・アスファルトを均一に混合する装置」
を指します。
つまり、装置が稼働すれば、内部は高温で攪拌されるはずなので、遺体は、黒焦げで、バラバラだったのかもしれません。
亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、原因究明と再発防止を徹底してもらいたいものです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ785号より)
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