新型コロナウイルスのオミクロン株の感染が拡大しています。
新型コロナだけでなく、これまでの歴史から予想すれば、新しいウイルスが出現して、変異を続けていく中で、「感染力は強くなるが、毒性は弱くなる」という傾向があるので、おそらく、新型コロナも「通常の風邪」になりつつあるのでしょう。
マスメディアの発達、インターネットの普及、SNSの普及、社会インフラとしてネット環境の向上などにより、情報伝達スピードは、昭和時代の「紙媒体メディア」中心の時代と比較して格段に速くなりました。
しかし、公共放送であるNHKは、「もしも」を想定した報道姿勢ですし、民放は、「視聴率あっての広告収入」なので、結果として「過剰に反応する人を増やしている」気がします。
先日、スーパーやドラッグストアに寄ったのですが、抗原検査キッドは品切れ状態ですし、「物価上昇報道」が相次いでいるせいか、「ティッシュペーパー」などが「品薄」でした。
日本人は「人と違う行動」を取ると「不安になる人が多い」(私もそうですが)同調圧力文化ので、マスメディアの報道と社会行動は、連動しているな、と買い物をしたり、街に出ると実感します。
話題は少し逸れますが、コロナ禍になり、一気に進んだものは、「リモートワーク」でしょう。
コロナ禍前から、Web会議や在宅勤務という仕組みは、多くの会社にありましたが、あくまでも、それらは「サブ」でした。
重要な会議や打ち合せは、原則「対面式」でしたし、「出社」が基本だったと思います。
多くの組織の経営者にお聞きすると、リモートワークで、「通勤がなくなり業務効率が上がった」、「郵送代、交通費など経費が減った」、「事務所スペースを減らしたいとビルオーナーに相談したら、賃貸料の減額をしてくれた」など「歓迎の声」が多く聞かれます。
しかし、一方、「若手社員の教育」、「イレギュラー業務に関するコミュニケーション」などが「課題」となっているようです。
もともと、通勤して、事務所で何年も同様の業務をしていたいわゆるベテラン社員は、リモートワークでのメリットは大きいでしょう。
つまり、ルーティンワークは、リモートワークで効率化する側面が多いのです。
けれども、「仕事とはなんぞや」、「会社業務とはどのような構造で成り立っているか」という概念が乏しい新卒社員や「新規プロジェクト」、「苦情対応」、「社内の業務改善提案」といった繰り返しでない業務は、「全てリモートワーク」でやろうとすると、「業務を指示した側にとってはぜんぜん違う方向で進んでいる」という事態が発生しやすいようです。
例えば、製造業における事務職と現場職の場合、業務内容は全く違いますが、「全社員が出勤」していた時代の働き方なら、事務職であっても、職場の仲間との会話、現場からの生の声などをリアルに耳にするので、現場の業務の流れがイメージできるでしょう。
しかし、そのような経験なく、リモートワークを開始すると、現場業務のイメージがわかないので、上司は「うちの社員なら当然わかっているだろう」という認識が、指示された側にはないことも今後増え、問題が徐々に顕在化すると私は考えます。
要は、今、リモートワークが「上手くいっている」という組織は、「これまで蓄積されてきた業務ノウハウを有した社員」のおかげで、それが「枯渇」した時には、ヤバいことになると思います。
したがって、組織内での職場交流機会を計画的に「教育の一環」として組んでおかないと、リモートワークによる弊害がどんどん噴出すると思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ788号より)
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