2022年1月25日付のテレビ朝日が、

「「空箱届いた」オイシックスが配送トラブルで謝罪」

という見出しのニュースを報道していました。

 

この報道によれば、(※筆者が一部編集)

新型コロナの影響で注文が増えた食材宅配サービスで配送トラブルです。

◆「オイシックス」で商品が欠品したり、空箱が届く配送トラブルが発生した

◆オイシックスは、ミールキットや食材の宅配サービス大手

◆新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、非常に多くの注文が続いている

◆2024年に予定していた物流センターの移転を2022年1月18日に前倒した

◆物流センターの移転に伴い混乱が生じ、実際の在庫とデータ上の在庫が一致しなかった

◆運営会社はオペレーションの見直しなど実施した

◆「顧客に問題なくお届けすることを最低ラインとして引き続き改善を進める」としている

とのことです。

 

私は、以前、オイシックスの創業者に、友人の結婚披露宴でお見かけしたことがあります。

そのため、常に、オイシックスの動向を気に掛けていました。

簡単にオイシックスの沿革を整理すると、

・2000年6月にオイシックスを設立

・2017年7月に「大地を守る会」との経営統合に向けオイシックスドット大地に商号変更

・2018年1月にNTTドコモとの業務資本提携

・2018年7月にオイシックス・ラ・大地株式会社へ商号変更

・2018年10月に「らでぃっしゅぼーや」との経営統合を実施

という会社です。

 

それにしても、いくら物流センターが混乱していたといっても、「なぜ、空箱で出荷できるシステム」だったのか、不思議です。

ミールキットとは、例えば、シチューを作る際に、必要な野菜やお肉、調味料などがセットになったものです。

シロウト考えですが、材料に「欠品」が発生したなら(本来なら、欠品が予測できた数日前に)顧客に「お詫びして、その日の発送を中止」するのが、セオリーです。

システム的には、「欠品があれば発送しない」が、オペレーション的には確実です。

 

しかし、「空箱が届いた」ということは、「欠品があっても発送できるシステム」だったのでしょう。

顧客によっては「欠品した材料は自分で揃えますから発送して欲しい」という人もいると思いますが、それは、あくまでも、「顧客が欠品リストを確認して合意した上での発送」であるべきです。

 

常識的に考えて、本来の物流センター移転計画を2年も前倒しにするということは、相当な無理があったことでしょう。

・この無理に対する経営資源の投入は適切だったのか

・物流センター移転に伴うシミュレーションは、きちんと実施したのか

・ミールキットに関する受発注・配送管理システムに問題はなかったのか

といった点を経営陣はしっかり、検証して、問題を現場に押しつけることなく、再発防止して欲しいものです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ787号より)
 

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