2022年1月28日付の読売新聞が、

「国立大受験、共通テストにプログラミング…25年から「情報」追加で6教科8科目に」

という見出し記事を報じていました。

 

記事によれば、

◆2025年1月の大学入学共通テストから「出題科目」に「情報」が加わる

◆国立大学協会は28日に、すべての国立大で原則、受験生に課す方針を決めた

◆受験生に課してきた「5教科7科目」は、情報が加わり「6教科8科目」となる

◆高校では2022年4月から、プログラミングを学ぶ必履修科目「情報I」が新たに導入される

◆共通テストの情報もプログラミングが出題範囲となる

◆共通テストと2次試験の結果で合否を決める国立大受験には、プログラミングが必須となる

ということだそうです。

 

国立大学協会の決定は、どう考えても、受験生の負担を増やすでしょう。

それと、高校における教育体制が、整っている地域(または高校)とそうでない地域(または高校)があるため、高校生にとっては、入学した高校、つまりスタートラインの時点から不利になるわけですが、3年後の大学入学共通テストから「原則必須」というのだから、教育関係者からの批判の声が出るのは当然のように思います。

 

決まってしまったものは、しょうがないですが、受け入れる国立大学側にとって、「情報」を必須受験科目とする意味合いはなんでしょう。

私は専攻が理科系でしたので、英語、理科科目、数学は、基礎学力がなければ、大学の授業について行けませんでした。

しかし、「情報」は、理科系で学ぶのであれば、必要だと思いますし、Word、エクセル、パワーポイントなどパソコンソフトを使いこなす力量は、どの学問を専攻していても必要でしょうけれど、出題科目となる「情報」は、「高校の必須科目として履修していればOK」ではないでしょうか。

 

それにしても、国立大学の「全科目主義」は、相変わらず変わりません。

私の高校時代の試験成績は、「特定の科目が強い」のではなく「受験科目全般についてまんべんなくそこそこ」だったので、「国立大狙い」でした。

しかし、「国立大狙い」は、国立受験に失敗すると、「受験」という意味では「リスクありまくり」なのです。

受験を知らない人からしたら「私立大学があるからいいじゃん」となりますが、受験科目数が減る私立では、太刀打ちできないのです。

自分や社会にとって「良い大学とは偏差値が全てではない」とは思いますが、高校時代の同級生に、35年以上ぶりに会うと、高校時代の成績は私より下位にいた私立狙いの同級生は、世間的には、そこそこの大学を卒業しています。

 

大学の同期で、麻布高校や東大に毎年10数人が入学する進学高校出身者が何人もいましたが、聞くといずれも受験は「国立狙い」だったそうです。

国立大学協会は、オリンピック種目の体操競技に例えれば、全盛期の内村航平選手のように「入学して欲しい学生はオールラウンダータイプ」で、「情報の必須化」で、さらに、その傾向が進みました。

私が受験生の頃と違い医学部等医療系学部を除き、国立大学と私立大学の学費の差は縮まったので、受験科目負担対策で、最初から私立を目指す生徒や高校の成績がオールラウンダータイプの生徒は、推薦やAO入試を狙うなどさまざまな受験戦略が展開されるでしょうね。
 

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