2022年1月18日付けの時事通信社が、
「郵便物7000通を投棄容疑 ワクチン接種券も、局員逮捕 大阪府警」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、
◆大阪府警は、1月18日に、郵便物法違反容疑で日本郵便美原郵便局員を逮捕した
◆容疑内容は、郵便物約7000通を配達せず雑木林に廃棄した
◆大阪府警によると、この局員は2021年秋頃から配りきれなかった郵便物をためていた
◆局員の自宅からは、さらに約4000通が発見された
◆今回の逮捕容疑では、7000通を、45リットルのごみ袋13袋に入れて捨てた
◆7000通の中には、新型コロナウイルスワクチンの接種券も複数枚あった
◆局員を目撃した近隣住民が、ごみの不法投棄を疑って通報した
ということです。
うろ覚えですが、「郵便局配達員が郵便物を配達せずに廃棄した」というニュースは定期的に発生する気がします。
「配達員のモラルの問題」とバッサリ指摘するのは簡単ですが、これだけ、数多く同種の事件が発生すると言うことは、郵便物の配達体制に問題がある気がします。
例えば、原因として、
・配達員の担当区域や世帯数の分担数が過剰となっている
・配達記録がない郵便物は、廃棄しても、追跡されにくい
・配達員をGPSなどで監視する仕組みがない
といったことが考えられます。
しかしながら、日本郵便のこの事件に対する再発防止は、「指導を徹底する」です。
「指導を徹底」って「ちゃんと配達すること」を周知教育することなんでしょうけれど、これで問題が解決できると考えたら、おめでたい発想過ぎます。
上記に挙げたような原因について、しっかりと対策を取らなければ、発生頻度は低くとも、また同種の問題が生じるでしょう。
そもそも、郵便局以外の民間の宅配物で、このような「未配達事件」は、聞いたことがありませんし、おそらく、郵便局の郵便物でも、レターパック、ゆうパック、現金書留など書留郵便では、「郵便物を廃棄」という問題は発生していないでしょう。
郵便局の一般郵便に対する信頼が低下すると、私はすでに、仕事で発送する郵便物は、すべて、レターパックかゆうパックですが、一般郵便の利用は、DMや広告・宣伝ハガキ、挨拶状などに限定されるでしょう。
もしかしたらの予想ですが、手間の掛かる一般郵便は「いずれ廃止したい」と日本郵便は考えているのかもしれません。
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