組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。
このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。
今回のテーマは、「施設・設備投資計画における環境側面と環境影響」について。
仕事を通じて、経営層に今年度の事業の振り返りや今後の事業戦略、その具体的な方法論をお聞きする機会があります。
中小零細企業の経営は、よく言えば「臨機応変」、悪く言えば「泥縄式」、「行き当たりばったり」といわれます。
しかし、聞き手側が、話しやすい雰囲気を作り、否定的な言葉を使わず、順序よく色々なことを聞き出していくと、殆どの経営者は、ちゃんと自組織のストロングポイントやウィークポイントを把握しているな、と感じます。
ただ、しっかりとそれらが整理されていないし、経営の中で優先順位が利害関係者に説明されていないので、「社長は、何をやりたいのかわからない」と言われることもあるのだと思います。
例えれば、多くの零細企業の社長の頭の中は、「モノがごちゃごちゃ散らかっている部屋」です。
「ごちゃごちゃ散らかっている」と捉えるのは、他人であって、本人は、必要なモノが必要なときに瞬時に取り出せるよう、それなりにモノの置き場所やレイアウトに秩序があるのです。
しかし、本人以外の人には、単に「散らかっていて必要なモノとそうでないもの」の区別がつきません。
このようになる理由は、「株主総会や役員会できちんと説明する必要があるかないか」の違いだと思います。
経営の重要事項を説明する場があれば、しっかりと現状把握と課題、今後の事業方針や具体的な施策を理路整然と説明しなければなりません。
しかし、実質的に「社長ひとり」で経営判断できる組織であるなら、決定までのプロセスは説明せず、結果を役員会や管理職会議に説明すれば、ものごとが進められるから、社長の頭の中は整理されていないのです。
(後編に続く)
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ771号より)
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